連携とは互いの力を引き出しあう関係づくり~滋賀県病院協会 多職種連携研修会~

   

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img_767611月24日(木)滋賀県草津市のニプロホールにて滋賀県病院協会主催の研修会が開催されました。滋賀県の退院支援強化事業の一環として 県内57病院の多職種を対象に「地域包括ケアにおける病院で働く多職種に求められる在宅支援の役割」をテーマとした研修会を 当病院協会が企画運営されているとのことで 昨年に引き続きうかがうことになりました。34病院から100名を超える看護師やMSW他多職種が集まり 会場内は熱気むんむん状態でした。特に今回強調したのは “連携”についてです。連携が強調されるにつれ 連携という手段が目的化されているように思います。そして結局は医療者の都合を優先した役割分担が先行し 患者のQOLの向上・実現に向けた協働は いつの間にか“良かれ”のしてあげ型サービス提供に変貌してしまいます。連携とは目的を共有して その実現に向けて 互いの力を引き出しあう関係を築くことであり 多職種連携は自ずとそれぞれの職能の利点を活かすことにつながります。そのためにも相手を知り自分を知っていただく“アウトリーチ”は欠かせません。

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病院においては 診断・治療の面での多職種連携チームの充実が図られる一方 生活に戻すためのQOLやQODを重視した病院を超えた連携が不可欠となっており その推進に向けて病院自らが取り組んでいる現状がうかがえます。地域包括ケア時代の核は 生活を支える医療の構築であり 在宅医療ケア体制の充実が基盤ですが そのためには 病院(特に急性期)と住民の意識改革が求められており 先ずは病院からというのが常道だと思います。病院が変われば 在宅医療がその人らしい生活を支えるといった本領を発揮することになり 住民の医療ひいては介護への意識が変わり 従来の依存ではなく より主体的に医療や介護を活用するようにエンパワメントされると確信しています。

医療福祉推進アドバイザーをさせていただいて 滋賀県が一つになって取り組んでいく経過を見ることができた充実感と合わせて 滋賀県の全国発信への期待感が膨らみます。

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一方講演前に 久しぶりに近江八幡市の保健師 津田幸子さんに会いました。十数年前に健康日本21の関連で研修会等全国行脚したことを懐かしく語りましたが まだまだこれからも現役。カリスマ保健師津田さんの今後の地域包括替えア時代の地域づくりビジョンに巻き込まれ 滋賀県庁の中村保健師(見える化事業担当者)と共に 楽しく有意義な時間を過ごさせていただきました。

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