看護師が変われば医療・介護そして患者・地域変わる 保健師が変われば住民・地域が変わる ~大津市看護職他分野連携研修会・保健師研修会~

   


1月26日(木)午後から大津市看護職他分野連携研修会 夕方からは大津市保健師研修会とこの日は大津市デーでした。大津市は既に地域包括ケアを推進するシステムが構築され 多機関・多職種が地域で学び話し合いそして住民教育等協働して活動しています。今後さらに本システムを活用し 医療・介護連携や在宅ケアの推進はもとより 特に元気高齢者の育成支援を実現していくためには “人”の存在が不可欠であり 特に“生活を軸足に置いた医療”がアイデンティティーの看護師の ポジションを超えた連携がキーとなります。病棟の看護師が地域志向型に意識をシフトさせて 生活に戻すためのチーム医療をマネジメントし 診断・治療に軸足を置いた医療を担う医師のCUREのチーム医療と両輪で 患者の求めに応じていくことが 急性期(病院)医療の在り方を変えていくのです。また地域において訪問看護師が患者・家族を支え 地域で生活を継続できるように 熱い思いを原動力に懸命に頑張っていますが 彼らが燃え尽きる前に早く対応し 在宅医療ケア環境の改善や強化を図っていかなければならないのです。元気高齢者を育成支援するといった地域包括ケアの目的を すべての看護師が共有して 互いにつながりエンパワーし合うことで 限られた資源を活用して その地域に根付いた医療・介護連携が可能となるでしょう。「看護部長が変われば病院が変わる」とかつて強調してきましたが 看護師連携が地域を変えると言っても過言ではないと思います。会場には多様な機関から200名近い看護師が集結し 講演後のグループディスカッションも熱気に包まれていました。

そして 今注目株はまさに“保健師”です。保健師の役割が保健指導だと言われた“保健師の暗黒の時代”が長く続いてしまいましたが ようやくその呪縛が払拭されつつあり もう一方で 地域包括ケアシステムのマネジメントを保健師が担うことで成果を上げている地域も見られるようになりました。大津市もそのモデル的な地域であり さらに保健師が力量を上げていくことで 住民・地域が変わっていくと心から期待しています。

研修会終了後は保健師さんの懇親会に参加しました。パブリックヘルス・ナース(PHN)が本領を発揮する時代到来です。公衆衛生マインドをバイブルとしてきた自分にとって 保健師はやっぱり一番のパートナーであることを実感した 頼もしくかつうれしい時間でした。

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