地域包括ケア時代の病院マネジメントのための人材育成~日総研研修会 岡山・名古屋会場~

   

今年度の日総研の多職種連携に関する研修会 福岡に始まり 大阪・東京と回って いよいよ最終コーナー 岡山【5月27日(土)】 名古屋【5月28日(日)】の開催となりました。両会場とも今年度初めての企画であり 名古屋は当初参加人数が規定に到達せず 開催が危ぶまれましたが お陰様で(岐阜県濃尾地域(松波病院他)や名古屋大学の方々の広報支援の賜物?!) 両会場とも30~40名の参加をいただきました。昨年までは私が単独で行っていましたが 今年度は青山百合枝氏(元愛媛大学病院がん総合相談センター長)と共に 地域包括ケア時代の多職種連携推進を核とした病院マネジメントについて 約4時間の講義と約2時間のグループ演習を行っています。このグループ演習は 人材育成の手法として “何のために”に戻ることをコアとした「ケースメソッド的研修」を導入しています。一方的な講義だけでなく 現場での話し合いのスキルを身につけることで 職場に返ってすぐに活かしていただきたいと考えたためです。

ケースメソッドのポイントを参考までに以下に記載しています。

①課題解決型⇒目的達成型 「何のために」を重視 ②させられ感覚⇒自ら取り組む姿勢 ③手段で悩んでいる 目的に返れば一歩踏み出せる ④手段が問題ではなく 目的を意識して活用できているかが問題 ⑤エンパワメントを目的に 「してあげる」からの脱却 ⑥ヘルスプロモーション理念 QOL・QODの視点 ⑦公衆衛生の考え方の普及(リソースマネジメント…既存資源の活用、 リハビリテーション…生活に戻す、 ノーマライゼーション…障害者の鋭いアンテナを活かす) ⑧MCCE・・・順番通り それぞれができているかをチェック 等々

今回も含めて当研修会5か所を巡って評判は上々で アンケート結果も「満足した」「ほぼ満足した」以外はゼロという結果で安堵しております。システムありきではなく 結局はマインドを持った人次第ですから “地域包括ケア時代の語り部”としての役割を果たすためにも 今後このような研修の機会には積極的に関わって参りたいと思います。

 

 

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