自助・互助・共助・公助そして“商助”~“三方よし”近江商人の街 近江八幡市からの発信~

   

8月3日・4日にかけて 近江八幡市に行ってきました。現在滋賀県の医療福祉連携推進アドバイザーとして滋賀県下の市町村各地を回っていますが 近江八幡市は市独自のアドバイザーとして予算を組んで 私の協力を求めてこられました。その切り口の一つが“商助”です。近江商人の発祥の街のブランドとして “三方よし=売り手よし 買い手よし そして地域よし” つまり地域貢献が果たせてこそ 商売は成り立つとの考え方を 地域包括ケア時代の地域づくりの柱として 推進していこうというものです。地域根づいた企業が 商売をより発展させることを前提に 少子高齢化社会に貢献することで地域を活性化する取り組みに参画することを 促進することが狙いです。社会的弱者ケアに懸命に取り組んできた行政が この延長線上ではとてもこの時代を乗り越えることはできないことを確信し 自助や互助を引き出すため 住民力・地域力をエンパワーするために 地域の資源と協働していく方向へ 舵取りする一環として ”商助“を近江八幡市ブランドとして推進していくこととしています。地域のあらゆる資源が 高齢者が増えることをマイナスイメージではなく 肯定してプラスに切り替え 元気高齢者が地域を支えることを掲げて その育成支援に関わること まさに“商助”の発信は 大きなインパクトがあると思います。

3日夜は地域で商売されている方や行政関係者等を対象に 私の講演をお聞きいただき 翌日午前中には 第一回商助推進会議として 企業や行政関係に加えて 自治会等住民代表や介護福祉関係者等にも参加いただいて 商助の目的や今後の方針等について話し合いました。この一連の取り組みの仕掛人である岩越課長および門保健師らのこれまでの取り組みや熱意が 少しずつ形になっていく様を この会議の座長をさせていただいていて強く感じることができました。既に各企業が取り組まれている取り組みが してあげる型にとどまることなく 高齢者・障碍者の力を引き出し 自分らしく生き地域に役立ち さらに働く機会を増やす方向に発展するよう 商助の方向性を確認しました。企業が連携した高齢者の就職斡旋イベント企画など 近く実現可能な提案も多々出されました。この会が行政主導ではなく 例えば協議体のような形を構築して ここで提案されたことが施策として予算化され実践されていくような原動力となるよう 期待はさらに膨らみます。

9月15日は 住民にこの取り組みを紹介し 住民の理解と参画を促す講演会を開催します。私の責任の重大性は感じていますが 方針がこれだけ明確化されているのですから この取り組み きっと住民に受け入れられ 近江八幡市の新たなブランドとして 全国に発信することになると 確信しています。実におもしろい!!

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