医療介護多職種連携と企業参画(商助)と住民フォーラム~盛りだくさんの近江八幡市デー~

   

9月14・15日は、近江八幡デーでした。近江八幡市総合福祉センター「ひまわり館」で、3つのイベントに参加しました。近江八幡市は近江商人の発祥の地、あの“三方良し”(買い手良し、売り手良し、そして世間良し)で有名です。 “世間良し”を常に考えながら、何事にも取り組んでいくことの大切さが、当市の全国へ発信できるまさに地域ブランドです。

まず14日18:00~は、医療福祉ネットワーク会議おうみはちまん“つながりネット”での講演、医療介護における多職種連携を図る研究会です。司会は当市の医師会理事の先生が司会をされ、近江八幡市立医療センター院長の参加のもと、行政や管内の医療福祉関係者約40名が参加されていました。今度で第19回になる研究会で、私の講演テーマは「多職種連携のこれから~地域包括ケア時代の多職種連携」です。第18回では、「多職種連携は生活を整えるためのツール」とまとめられたことを受けて、“つながりネット”にエールを送って参りました。連携は生活を整えるために、では生活を整えるとは? 課題解決型の後追い対策に終始することなく、目的を見据えた将来を創造していくための連携でなければなりません。これまでの延長線上には答えがないことから、明るい高齢社会をイメージして、その実現に向けて協働することの大切さを強調し、当会の役割への期待を熱弁してまいりました。

15日9:30~は、生活支援体制整備“商助推進会議”です。自助・共助・公助の中で、近江商人発祥の地らしく、共助の一つとして“商助”を打ち出し。地域包括ケア時代を活き抜くための企業参画を図ることが狙いです。今回は2回目になり、私は1回目から参加しています。前回は、私の講演を皮切りに、商助についての理解や各企業の取り組みの現状、今後の方向性について話し合いました。今回は、新たなメンバーも加わり、商助が困った個人を支援するサービス提供型に留まることなく、自立支援を促進するものであり、さらにコミュニティー全体を育成することを意識して、バラバラではなく一体となって取り組むことが確認されました。今後行政と共にこの会議を基盤に“協議体”を構築し、企業が取り組む支援サービスの取りまとめや広報、高齢者による配達システムや代行サービスなど高齢者の働く場の創造や、地域に貢献できる人材育成、また高齢者が集まり活動基盤となる場の提供など、行政と共に実現していくことを申し合わせました。近江商人発祥地のブランドが、全国にインパクトを与えること必至、今後の発展が極めて楽しみです。

15日13:30~は、元気高齢者を対象とした「生涯活躍 応援フォーラム」での講演です。私へ与えられた講演テーマは「高齢者こそが最大の資源」です。社会的弱者として高齢者をケアの対象として決めつけ扱いがちな、医療・福祉そして行政の落とし穴へ、住民自体が落ち込まないマインドや日常活動の大切さについて、約80分お話をさせていただきました。ありがとうと言い続けて生きながらえるのではなく、ありがとうと言われて活き抜くことが、まさに健康を感じる最大の近道であること。自分らしく生きることが自分らしい死に方を導き、社会貢献に関わる姿勢が自分らしい生き方に力となること等々。約100名受講者の輝いた視線を受けながら、きっと彼らなら理解し実践していただけると思いながら熱弁することができました。終了後、質問というか意気込みが感じられる意見も多数出て、今後の高齢者パワーの大きさを実感しました。

近江八幡デーのこの1日半、打ち合わせや懇親の場も含めて、多くの方々との出会いや有意義なコミュニケーション・ディスカッションができました。滋賀県の医療福祉アドバイザーとして各地域を回っていますが、地域それぞれのユニークかつ明るい未来を想像させる活動に触れることができて、確かに体は大変ですが・・・・楽しいです!!

 - その他