札幌研修会も予定人数30名を上回る~2017年度日総研後期研修すべて無事終了~

   

3月24日(土)の札幌研修をもって、今年度の日総研後期研修を無事終えることができました。東京を皮切りに、仙台、大阪、福岡、広島、そして札幌と全国6ブロックで、「多職種・多部門協働で入院前から取り組む退院支援およびケースメソッド体験」をテーマにして、地域包括ケア時代をマネジメントする、ファシリテーター支援に取り組んで参りました。ケースメソッド的検討を身に着けることで、目的志向型の人材を地域に増やし、彼らがリーダとなって、病院や地域をエンパワメントすることで、この時代を活き抜く地域力が向上すると妄想して、毎回楽しんで約5時間の講演と実習を行ってきました。後半の福岡からは、30年の同時改正の内容を加えて、地域包括ケア時代の目的志向型で考えれば、診療報酬は預言できる(将来は自ずと見えてくる)ことを追加いたしました。高い受講料を払っていただいて参加されていることもあって、皆さんそれぞれすごい熱意と学習欲をもっておられ、講師としても素晴らしいシチュエーションです。トータルで約200名の参加をいただきましたが、ほぼ全員が(一部を除く)満足したと、アンケートでもお答えいただき、この半年を振り返り、多少なりとも充実感を持つことができました。日総研の関係者の方々、また受講者の皆様、誠にありがとうございました。

日総研との出会いは、日総研福岡支部の小笠原逹哉氏からが始まりでした。8年ぶりの開催となった2015年の日本医学会のメインシンポジュームで、「地域包括ケア時代の医師の使命」をテーマに、私がお話をさせていただいたことがきっかけでした。つい口を滑らして(笑)、「生活に戻せない医療は無駄だ!」とスライドにない言葉を発してしまったことを、小笠原氏は講演後に駆けつけて高く評価していただいたことが、今のご縁につながりました。昨年は、総合診療サポートセンターを立ち上げ運営してきた、私の戦友:青山百合子氏とのコラボによる全国行脚や、「地域包括ケア時代の地域に根ざした医療の創り方」の発刊など、小笠原氏及び日総研には大変お世話になりました。来年の日総研の研修計画はまだありませんが、日総研との出会いが、私にとって原動力になったことは間違いなく、今後も日総研から熱いリクエストがかかるように、研鑽してまいりたいと思います。

 

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