JA厚生連病院が生活を支える医療を牽引する~奥伊勢地域医療介護連携支援相談窓口設置記念~

      2018/06/27

6月24日(日)13:00~、大台厚生連病院において、奥伊勢地域の医療介護連携拠点整備のお披露を目的とした講演会が開催され、講師としてお招きいただきました。中井久太夫院長先生はじめ病院関係者や行政関係者、在宅医療介護関係者他 約100名が参加されました。

厚生連病院はそもそも、若月俊一先生のポリシーを基盤に設置され、まさに地域に根づいた病院として発展してきました。全国行脚すると、厚生連病院が地域の中核的病院としての役割を果たされている状況をよく見かけます。しかし時代の流れの中で、あらゆる病院がレベルの高い急性期を目指し、厚生連もその例外ではなく、急性期医療の強化を図ってこられました。厚生連病院には、地域包括ケア時代の今こそ、若月マインドに立ち返り、生活を支える医療の充実に積極的に切り替えて取組んで欲しいという期待があります。大台病院は地域の急性期病院として機能を果たす一方で、地域密着型病院として、行政や医師会との連携のもと、地域の多機関多職種連携の中心的役割を果たそうとされています。今回の医療介護連携拠点の当病院への設置は、まさにそれを象徴するものであり、大変心強く感じています。生駒好司氏(MSW)や保田訓子氏(看護師)が新たに専任されました。社会的弱者のケアに留まることなく、多職種が目指すべき地域を妄想し、その実現に向けて協働するためのマネジメントを担っていただきたいと思います。

担当の村田恵美氏(町役場健康ほけん課)から、「昨日の講演会をきっかけに少しずつでも医療・介護・行政の考え方が変わることを期待したいです。また私たちは自分たちはどんな町にしたいのか・・・改めてこの部分が明確になっていないことがわかりましたので、まずは担当者レベルで話し合っていきたいと思います。これから元気高齢者を増やしていきます!!」とメールをいただきました。地域包括ケア時代の到来を契機に、地域の公衆衛生の担い手である保健師が元気になってくれることが何よりです。

大台町にはこのように、全国スタンダードと言っていい、地域包括ケアを活き抜く大きな基盤ができました。これを契機に多機関・多職種が目指すイメージを共有し、住民の意識醸成と共に元気高齢者を産み出し地域づくりに取組んでいくといった、ヘルスポロモーション理念のもと、ポジティブなサイクルが回っていくことを心から期待しています。

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