原点に返る旅 富山へ ~富山県砺波・高岡地域講演会~

   

7月27日(金)9:30~11:30、南砺市福野体育館において、第1回医療介護連携調整会議が開催され、研修講師としてお招きいただきました。演題は「元気高齢者が地域を創る 地域包括ケア時代の医療と介護の連携」で、約60分にわたって特に地域づくりを意識した連携の重要性を強調いたしました。砺波厚生センター(垣内保健所長)が企画運営され、管内の保健医療福祉関係者80名余りが参加されました。講演の後、グループワークも行われ、参加者の意見交換など大変盛り上がっていました。私が推奨してきた“MCCEプロセス・サイクル”の活用によって、話し合いがより効果的に行われるよう、総括コメントをさせていただきました。

7月27日(金)14:00~17:00、高岡駅側のウィングウィング高岡(生涯学習センター)において、第1回高岡医療圏合同情報交換会が開催され、講師としてお招きいただきました。主催は高岡市民病院(遠山一喜院長)と富山県看護協会(大井きよみ会長)で、両先生も参加され、高岡医療圏の保健医療福祉関係者100名余りが集まりました。テーマは長くなりましたが、「地域包括ケア時代 認知症を持つ人を支える地域連携の在り方 生活に戻すための多職種連携~元気高齢者の育成支援~」でした。地域包括ケアの1丁目1番地である認知症を挙げて、医療連携や医療介護連携を、生活を支える視点からどのように取組んでいくか、約100分(いつもながら時間オーバー)お話させていただきました。午前とは異なり。講演前にグループワークがあり、講演を聞いてといった総括的なディスカッションではなく、講演を聞く前の準備といった構成になっていましたが、首を振って共感する受講者も多く、これもありだなと思いました。

今回は午前午後のダブルヘッダーでしたが、午前は介護関係者中心の地域づくり、午後は医療関係者中心の医療介護連携をポイントに置き、内容を随分変えましたので、混乱することなく役割が果たせたと思います。社会的弱者ケア重視から、弱者を産み出さない、むしろ地域の担い手として活躍していただけるよう、いかにエンパワメントを意識して関わっていくか、伝えることができたと思います。

富山県は私にとって大きな決断をした思い出の地です。このブログでも依然紹介しましたように、3年余り前になりますが、富山駅の北側にある運河公園を歩きながら、大学早期退職を決めたのです。「本当にやりたいことをするためには大学を出た方が良い」「しかし大学でまだやらないといけないことがある」の葛藤の中で、富山の地は、やりたいことを優先する方向へ後押しをしてくれました。その後毎年、砺波厚生センターの垣内所長や、県看護協会の大井会長さん他、お声かけをいただき、この時期に思い出の地にうかがうことが恒例となりました。原点に返る場として、富山への旅をこれからも楽しみにそして大切にしたいと思います。

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