MCCEプロセスを体得せよ!!~2018年和歌山看護協会ファーストレベル研修会~

   

8月3・4日(金・土)、10年余り前からこの時期の恒例行事となった当研修会、毎年“暑い”記憶が残っていますが、今年はさらに暑いし熱い! 今回も50数名の研修生(受講者を数人)が参加され、主任クラスの看護師が多く、近い将来のリーダーとして、目下活躍中の方々ばかりです。ケースメソッド的検討を中心に置いたこの研修会、熱い議論が交わされています。受講者は“聞かされている”人ではなく“自ら考える”方々ばかりで、輝いた視線を講師に向けて送り続けていただきました。当初から講義以外にケースメソッド的研修を取り入れているのが特徴で、そのお陰で、今の私の研修スタイルが醸成されました。

ケースメソッド的検討がうまくいっているかどうか、内容をあえて聞かずとも、遠くから眺めていてよくわかるんです。眉間にしわを寄せていたり、手元ばかり見て目を合わせなかったり・・・この光景は行き詰まっている状況です。逆に笑顔や笑い声が飛び交っているグループは、ケースメソッドのポイントである“ミッション”を明らかにして共有した“証”と言っていいと思います。事例を複数こなした時点で、そのグループには強い信頼関係が生まれています。研修終了後も、彼らがつながって、互いにエンパワメントできる関係を期待しています。

当研修には宿題が必須とのことで。「一人ケースメソッド」をしていただいています。結構大変ではあるんですが、毎年、全事例にコメントをつけてお返しするのも恒例になっています。今看護師さんが何を悩みどう取り組んでいるか、生きた教科書として、私自身も多くを学ばせていただいています。

毎年ですので、自分の講演内容がバージョンアップしているかどうか、評価する上でも良い機会となっています。新しく加わったもの、変わらないもの、また消えた?もの等、振り返りながらの講義です。このところは、時代の後押しも強く受けながら、間違いなく進化していることが実感できています。地域包括ケア時代の医療を変えるのは、看護師のアイデンティティーである“生活に軸足をおいた医療”を活かして、多職種をマネジメントして実践することだと確信しています。今回もその思いで、熱く激しく1.5日ですが、皆さん笑顔で付き合ってくださって、とても有意義な楽しい時間を過ごさせていただきました。

 

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