地域づくりマインドの人材養成~平成30年度佐伯市多職種をつなぐための研修会~

      2018/09/09

9月7日(金)18:00~、佐伯市で「多職種をつなぐための研修会」(佐伯市在宅医療・介護連携推進事業)が開催され、豊後水道を、船(八幡浜・臼杵フェリー)で渡ってうかがいました。これまで佐伯市には、27年度に住民向け講演会(130名参加)、28年度は事例検討会(196名)と講演会(「地域包括ケア~生活を分断しない医療と介護~」~生活に戻し支える医療と介護を目指して~139名)、29年度は講演とGW(「ケースメソッド的検討の勧め~ファシリテーターを目指せ」63名)と4回うかがっています。今回5回目となる訪問は、これまで養成してきた多職種にわたる地域の医療・介護職のリーダー(ファシリテーター)が、お互いの業務の現状、専門性や役割を知り、顔の見える関係づくりを築くため、さらに実際の現場で活かせるよう、これまでの集大成として位置付けたいとの担当者からのリクエストがありました。私の講演をきっかけに、医療・介護職の業務の現状や今後求められる役割について知り、生活を分断しない医療と介護を目指すために、日々の業務のなかから見えてくる課題を踏まえ、実践につなげるためのグループワークにつなげる。そしてグループワーク(ケースメソッド的検討)を通じて、個々のケースの関りからさらに地域づくりへと、今後目指すべき地域包括ケア時代の佐伯市を担う人づくりを実現するというものです。プレッシャーがかかりますが、すでに人材はそろっており、彼らの後押しになればと、楽しみにうかがった次第です。多職種のリーダー育成ということで、行政と医師会が協働して進めておられるので、医療職(医師・歯科医師・薬剤師・看護師、MSW等)介護職(リハ職、介護支援専門員、施設相談員、ヘルパー等)行政(保健所、包括、保健衛生部門等)といったように参加者は多彩です。約150名の参加者で会場は埋まり、県医師会の井上常任理事も駆けつけていただきました。

今回の講演テーマは、「元気高齢者が地域を創る~地域包括ケア時代の医療と介護の連携~」で、50分ほどで切り上げ、次のケースメソッド的検討を用いたGWをメインに置きました。事例は新潟市の研修会で使用したもので、1事例目は個別の事例を通じて、その人らしい生き方の支援の重要性について、2事例目は個別から地域づくりへ展開していく必要性について考えていただくことにしました。各GWの報告や話し合われている雰囲気を見て、今回の研修で、話し合いの場はもちろん、具体的な取り組みを通して、マネジメント力を発揮していただける人材は、確実に増えたと肌で感じることができました。

佐伯市は、ふるさと納税でもトップレベルの人気の高さを誇っている、山海の味がそろっているところです。また佐伯市の行政の皆様、また島村医師会長や辛島理事ら医師会の先生方とも親しくさせていただき、大変心地良い場所です。佐伯市の全国発信を心から期待しています。

 

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