津の底力を実感!!~津市多職種連携研修会~

   

10月18日(木)19:00~20:30、三重県総合文化センター(多目的ホール)において、津市在宅療養支援センター(浦和健人:津地区医師会長)主催による、第3回津市多職種連携研修会が開催され、三重県医療介護連携アドバイザーとして、講演にうかがいました。三重県の中核である津市において、どのように展開していくか、地元行政の方々や医師会の上野利通先生などと前もって打ち合わせをして、その熱意をうかがっておりました。どう連携そして統合に向けて、地域資源を地域包括ケア時代の推進に向けてマネジメントするか、規模が大きくなればなるほど極めてチャレンジ・困難極まります。それを乗り越えるためには、当地域の共に歩んでいかれる同志の結束を固めることが先決との考えから、地域包括ケア時代を目的志向型で進め活き抜くために、在宅医療・介護に関係する専門職を広く対象とし、地域包括ケアの真意や多職種連携によって目指す方向をイメージできることを狙いに企画しました。会場には200人を超える参加があり、流石!!医師会が主導すると医師及び3師会の方々の参加も多くみられました。今回私としては第一弾であります。気合も十分、会場からのエールを感じながら、90分のノンストップで21時近くまで口演させていただきました。

講演テーマは、このところの定番でありますが、『「地域包括ケア時代 」 生活に戻すための多職種連携〜元気高齢者の育成支援〜』としました。地域包括ケア時代に求められている医療・介護そして行政の180度大転換の必要性に加えて、具体的な取組みの提案というより、この時代を活き抜くためのマインドに重点を置いた内容としました。私へのリクエストに、「先進地域の活動状況」というのが少なくないのですが、確かに多くの先進地を見せていただいて参りましたが、表面化した上手くいっている姿自体はあまり参考になるとは思えません。むしろ、多様な困難を乗り越えて、現在に至ったプロセスや、それを支えたマインドや目的志向への強い意志が重要であり、実際私自身が、先進地から学ばせていただいています。いろいろな統計データを見せて、納得していただく方法も無論重要ですが、データや先進地事例紹介よりも、なぜ先駆的な取組みが生まれ実践しているのか、その根底を伝えることが重要と捉えて、私自身の考えを受講者にぶつけるのが一番いいと思って、このスタイルで臨みました。お陰様で、津の熱意ある関係者がこれまで育んできた思いと共感することができ、さらに津の底力を肌で感じることができました。多数の急性期病院の存在を、彼らがいかにマネジメントし、さらに津市民の意識醸成を図っていくか、期待でわくわくしています。

 

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