2040年に向けて目指す方向や取り組むべきことは既に明らか〜第3回地域包括ケア推進委員会〜
2019/08/02
5月17日(水)14:00〜、東京駒込の日本医師会館において、第3回目の地域包括ケア推進委員会が開催され、アドバイザー(オブザーバー)として参加しました。今回は埼玉県立大学理事長・慶応義塾大学名誉教授の田中滋先生がゲストで、「多元的社会における地域包括ケアシステム」〜「参加」と「協働」でつくる包摂的な社会〜というテーマで講演をいただきました。先生が委員長をされている、地域包括ケア推進に関わる国の会議の報告書が先頃公開されましたので、その内容を踏まえて、約70分程度のお話をうかがいました。ターゲットを2025年から2040年にリセットして、高齢者の人口がピークを迎える時代背景をイメージした、この時代を生き抜くための提言です。2003年地域包括ケアシステムという言葉が生まれ、2008年にその推進のための委員会が設立され、その後医療介護総合確保推進委員会2014年からスタートにこぎつけ、各厚生局には地域包括担当が設置されるなど、まさに将来の必要とされる重要な施策として位置づけられてきました。「2025年への概ねの設計図ができた、次は2040年をターゲットイヤーに」と、田中先生の熱いメッセージをいただきました。「社会的包摂:多元的社会を認め、社会的排除を避ける」「尊厳の保持」「地域共生社会」「地域包括報酬」といったキーワードが、腑に落ちました。
中尾委員長、池端副院長、鈴木副院長、江澤常任理事、松本常任理事等々から意見がありましたが、当委員会がこれまで議論しまとめてきたことが、田中先生のお考えとほとんど共通しており、委員会が今後進めようとしている方向性は間違いないと確信しました。当委員会として、特に人材育成を通じたマインドの普及定着、さらに地域包括ケア時代の各地域のイメージを描き実現していけるよう、マネジメントの役割の大きさを改めて感じた次第です。