元気高齢者によるまちづくりのモデル として発信し続ける

   

元気高齢者によるまちづくり講演会&元気づくり大学設立10周年記念トークイベントが 5月10日(金)に 東京銀座ライオンのクラシックホールで開催されました。

「元気高齢者」は私にとってもキーワードであり 元気づくり大学学長の大平利久氏および副学長の大澤裕美氏とは20年近くの付き合いになります。日本公衆衛生学会総会での出会いをきっかけに ディスカッションしたりシンポジウムを開催したり 彼らがサポートしている現地に出かけたりして 共に学んできた仲間です。三重県のいなべ市から始まった元気高齢者によるまちづくり活動ですが 彼らが地道に全国に発信し 北海道・福島・栃木・三重・広島・熊本など数カ所の地域にそのマインドが移植・定着してきた過程を踏まえて (一般社団法人)元気づくり大学の設立に至りました。 設立までもいろいろなご苦労をされましたが、それを乗り越えて そしてコロナ渦にも進化しながら・・・あれから十年が経過し 本日を迎えられたことに 参加者の一人として感無量です。

この活動は地域包括ケア時代を乗り越える重要なモデルとして国も注目しています。厚生労働省からも安中高齢者医療課長はじめ関係者が出席され評価されていました。元気づくり活動を実践されている福島県伊達市の須田市長や三重県いなべ市の日置市長 熊本県益城町の西村町長など 首長らも参加され 自ら活動報告もいただきました。 元気高齢者づくリマインドを基盤にまちづくりを実践されている自治体職員の方々や 行政のパートナー・コーディネーターとしてその推進をしっかり支えているどんぐり財団やエイライフなんかん(NPO法人)の外郭団体の方たちももちろん参加されています。この活動を全国に発信していただいているジャーナリストの方々や 私は研究者ジャンルとして紹介していただきましたが 元気づくり大学を応援している研究者や共同企業の方々も大勢来られていました。

大平学長の挨拶の冒頭で 「人と人とのつながりの大切さ それがあってこその今日です」と こみあげる思いをぐっと抑えるように話されました。 同じ思いを持つ人々が同じベクトルに乗って目標志向・達成型で 互いの力を引き出しあいながら取組むことの重要性を 改めて感じた次第です。

案内趣旨には 「年頭の能登半島地震災害にいまだ心を痛める中にありますが、突発的災害対策には元気高齢者の優しさや思いやりが重要な役目をはたすことを目の当たりにしたところです。あらためて、地域市町村においては、進展する高齢化を憂うのみならず、市民自身の元気高齢者たる自覚醸成の向上にむけ、元気づくりシステムの様な日頃からの地域活動モデルづくりが必要だと確信したところです。今後とも これまでの研究会を礎とした『元気高齢者によるまちづくり実践研究会』に取組むことで、参加者の皆様と共に市町村の市町村による市民のための政策に貢献していくことを決意する所存です。」と記載されていました。

古希を迎える大平カリスマ学長と 公衆衛生マインドにあふれる大澤副学長(保健師)の今後に 心からエールを送りたいと思います。

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