地域の目指す姿をイメージして実現するために〜令和元年度 第1回「我がまちの地域包括ケア」を考える研修会〜
7月24日午後1時半からは、湖東信用金庫近江八幡支店において滋賀県主催の「我がまちの地域包括ケアを考える研修会」が開催され、滋賀県医療福祉推進アドバイザーの一環として参加しました。地域包括ケアシステムの真意を踏まえた地域づくりを実現するために、滋賀県各市町の地域の実情に応じた地域包括ケアシステムの深化に向けて、目指すべき姿をイメージ(描く)して、多職種多機関と協働しながら計画的に推進できることを狙いにしています。今回の対象者は、各市町の担当者に、各コーディネーター(認知症地域支援推進室、生活支援コーディネーター、在宅医療支援コーディネーター)が加わり、2市を除く県下17市町から約100名の参加がありました。コーディネーターと一口にっても、生まれ(所管)も役割も異なりますので、お互いを知らないまま、それぞれの立場で、共通した対象者に関わることになります。地域においては、混乱の要因にもなりかねません。一方コーディネーターが共通の目的を持って、お互いの役割や能力を活かすことができれば、大きな原動力になると思います。
最初に、おさらいというか再確認を含めて、私の方から「我がまちの地域包括ケアの目指す姿を描く」というテーマで、今研修会の趣旨とまちの課題解決ではなく、どんなまちを目指すのか将来を目指す「目的達成型」の思考の大切さを、約45分語らせていただきました。
その後は、同じく滋賀県医療福祉連携アドバイザーの松本佳子先生から、「我がまちの地域包括ケアの目指す姿の実現に向けたアクションプランの作成」について講義を受けたのち、市町ごとのグループワークです。目指すべき姿について話し合いイメージを共有した後、互いの役割と活動を知り、活動を通じて把握している地域の資源や強み・弱みを共有していきます。参加者はそれぞれ、これまで自分たちのできることを独自に?精一杯取り組んで来ていますが、今後は目標に向けたベクトルに乗っていることを認識しながら、互いの力を引き出し合う関係の中で協働していく体制を構築することが狙いです。
① 活動を通じて、やりがい、手応えを感じたときの住民の変化≒住民の目指す姿
② なぜやりがいや手応えを感じることができたのか≒各コーディネーターの目指す活動
③ 我がまちの地域包括ケアの目指す姿・・・
などをポイントに、2時間半の話し合いが行われました。
その後全市町から各3分程度ご報告いただき、私と松本先生で総括させていただきました。
どんな地域を目指すか?!についての報告から、究極は、住民文化をいかに醸成していくかにあり、自分らしい生き方を実現するための住民のセルフケアや、それを可能とする地域のマネジメントが不可欠であることを再確認いたしました。滋賀県では、これを契機に各市町のアクションプランの策定を支援し、その実践をモニタリング・フォローアップしながら、年度末に評価・見直しを行うよう計画しています。そのために、8月〜9月にかけて、我々アドバイザーと県関係者等が市町に出かけて、直接支援することにしています。そして来年の2月には実践報告会を開催し、これまでの進捗状況と次年度に活かせるよう活動の評価を行うことにしています。