近江八幡市のアドバイザーに ~0次予防シエアリングプラットホーム形成事業~

   

近江八幡市では国の補助金を獲得して 今年4月から 地域再生計画に基づく「近江八幡0次予防シエアリングプラットホーム形成事業」に取組んでいます。この度当事業のアドバイザーとして関わることになり 6月23日(金曜日)近江八幡市にうかがいました。

0次予防シエアリングプラットホームとは、従来の1次予防・2次予防・3次予防それぞれ別個に取り組むのではなく 未病対策も加えて あらゆる予防施策を総合的に取り組むための基盤構築だと受け止めています。市民の誰もが自分らしい生活を実現できるために 全ての市民が地域で役割を持って参画し 様々な活動を通してまた様々な人と交流することで 地域包括ケア時代を活き抜く地域づくりを推進していくことが狙いです。すでに本市では “まち・ひと・しごと創生総合戦略では、健康長寿の安寧のまちをつくる目標”において高齢者によるボランティア活動の推進など元気な高齢者が「活躍」する施策を掲げています。社会保障費の高騰が行政課題として大きくのしかかる中 むしろ元気高齢者を増やすための“投資”として受け止め 地域の活性化を図り 将来的に医療費や介護費等の適正化や各制度の安定的運用につながるといった考えに基づいています。

今後計画的に 少子高齢社会・人口減少社会を前向きに捉えて近江八幡市の将来像を描き 社会的弱者ケアに終始する医療や介護ではなく 元気高齢者を地域ぐるみで育成支援し 元気高齢者が支える地域を目指して 地域資源のマネジメントや住民意識の醸成 それらを推進する人材育成に取り組んでいきたいとのことです。

その仕掛人は 津田幸子参事(近江八幡市民保健センター)です。近江八幡市の健康日本21プランはその当時全国で高い評価を受けましたが その推進者でありヘルスプロモーションを熟知した全国の保健師を代表するお一人です。津田さんが今年から参事となって 新たなプロジェクトを立ち上げられたとのことで アドバイザーをお引き受けすることになりました。

早速 6月23日は 11時から市長・副市長と懇談し 当事業の目標や今後の方針についてご相談し 「是非それです進めてください」とのお墨付きをいただきました。これを受けて 午後からは 市の職員約100名(保健福祉部関係職員 市幹部職員等)を対象に 地域包括ケア時代を活き抜くための行政のあり方や 当事業の目標や具体的な戦略等について 約1時間半お話をさせていただきました。行政職員がサービス提供者でなく 住民力や地域力を引き出すための地域資源のマネジメンターとして 役割を果たすことの重要性などを強調して 今後の行政の活躍にエールを送ってきました。

 

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