元気づくりシステムが地域包括ケア時代の原動力~住民主役の日本一健幸を目指す伊達市~

      2017/10/15

10月13日(金)福島県伊達市ふるさと会館にて、元気づくり講演会が開催されました。伊達市の健幸都市推進事業の一環として企画され、健康づくり大学(大平学長・大澤副学長)が参画したことで、私の出番となりました。当市では、仁志田市長が自らリーダーとなって、元気高齢者がこれからの地域を創る原動力になるとの思いで、大平氏らが開発してきた“元気づくりシステム”を、平成26年から導入し、元気づくり係も設置して、着々と地域に広めてこられました。公民館単位での自主的な運動(まいまい体操他)の場づくりによって、介護予防に留まることなく、地域で活躍できる「元気高齢者・・・自分らしく生き地域に貢献する」の育成支援に取り組んで3年。行政スタッフの意気込みが、90か所を超える公民館で、2000名に及ぶ住民が参画する、全国屈指の元気づくりモデル地域となりました。住民への“お願い・してあげる”型ではなく、彼らの力を引き出す“エンパワメント”型の、しかも関わりすぎない“ささやかな加入”に徹することで、コミュニティー主導で、ここまで進んできたんだと思います。さらに仁志田市長は、地域通貨を取り入れた新たな事業を仕掛けたのとのこと。ありがとうという人、ありがとうと言われる人の2種類ではなく、互いに言い合える関係、本来の互助体制を構築していきたいと、抱負を語っておられました。今後は、元気高齢者の働く場・活躍する場など、社会貢献につながる機会を増やし、また総合支援事業等への住民の互助への取り組みを促進できる、ささやかな介入を期待しています。

この3年の節目として開催された当会には、当市の副市長・教育長・他部局の幹部の方々の出席もあり、会場は500名近い参加者で一杯でした。担当部長・参事・課長さん他職員が一体となって、住民と取り組んでいる姿からは、やらされ感覚ではない、主体的な強いエネルギーが伝わってきました。もちろん、講演への住民の皆さんの反応も、私が送ったメッセージを倍返ししていただく盛り上がりで、講師冥利に尽きる1時間でした。

伊達市はこれから日本一を目指して取組んでいかれると思います。目が離せませんし、心から期待しています。

 

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