先進地たるポイントはシンプル~滋賀県地域包括先進地会議~

   

4月27日(金)、いよいよ3年目に入った滋賀県医療福祉アドバイザーの本年度の活動が始まりました。特に役所には共通しているのですが、3月下旬から4月にかけては、人事異動や事務手続き等で、具体的な事業は行われない閑散期であります。昨年3月上旬まで、毎週のように通っていたため、本当に“久しぶり”を感じながら、初心(原点)に返って、この役割をより豊かにさらに楽しみながら全うしていこうと臨みました。

会場となった「ピアザ淡海」には、県下全域から、保健所や市町村の地域包括ケアに関わるスタッフが約100名集まり、年度末に県庁が実施したヒアリングからピックアップした数か所の市町や管轄の保健所から報告がありました。それぞれに、私の滋賀県での相棒である中村恭子氏の司会進行のもと、私や県の角野次長また松本佳子アドバイザー(私と同職)らが、コメントするスタイルで、昨年度の総括と併せて、今年度の活動を考える良い機会となりました。

大岡紳浩氏(30年度から医療福祉推進課長)の冒頭の挨拶にもありましたが、まさに“課題解決型から目的達成型へ”がキーワードです。いたるところに仕掛けられている課題解決に引っ張られる落とし穴から回避し、いかに目的達成方向へ“何のために、何を目指しているのか、どうなったらいいのか”に向かえるかがポイントです。以下の各重要なステージをしっかり踏まえながら、このポイントを忘れず実践することが肝要です。①地域の現状把握がしっかりできている。②それを元に ありたい姿をイメージする。③それぞれの思いを共有したイメージにつなげる。④そのベクトルに乗ることをそれぞれが意識して 話し合う場を確保。多職種連携のプラットホームづくり。⑤そこで話し合われたことが施策につながる。⑥住民の意識を、依存からエンパワメントにリードするマネジメント力を発揮する。

これらの基盤ともいえる体制を構築することこそが当面の目標であり、今後の原動力になると確信しています。課題解決はそのための一手段であることや、各手段が問題ではなく目的達成を意識して活用されていないことを認識することが重要です。データ分析が課題抽出にすぐに行ってしまいがちであることを留意して、そもそもデータは、どうありたいかの物差しとしてみることなど、課題解決を目的化させないよう、今年度も取組んでいただけたらと思いました。以上のように先駆的な活動を展開するためのポイントは極めてシンプルです! だからこそ今年も楽しみながら各地域を訪れたいと思います。

その夜は東京で会があったので、新幹線で銀座方面に直行! 連休直前の大都会の人波を見ながら、孤立はしていないが孤独な全国行脚が始まったことを、しみじみと感じました。「明日は、柴又に行って寅さんに会おう!」急遽思い立ち、帝釈天、寅さん記念館やとらや(草団子屋)、そして玉川の土手をのんびり歩いてきました。アンパンマンしんチャンをアピールしてきましたが、ふうてんの寅さんに共感することが多いなと思いました。

 

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