在宅医療が地域包括ケア時代をマネジメントする~第20回日本在宅医学会~

      2018/05/02

4月29~30日、品川の高輪プリンスホテルにおいて、第20回目の記念大会となる“日本在宅医学会総会”が開催されました。大会テーマは、“いのちと生活を支える 医療介護多職種チームの使命~病院・行政・市民とともに取り組むまちづくり”です。川越正平総会長(あおぞら診療所所長)山岸暁美副会長(慶應義塾大学医学部)の肝入りで、急性期医療や行政に関わる多職種への参加を促し、プログラムも通常の1.5倍とまさに盛りだくさんで、4000名を超える参加者で、終始熱い報告や議論が行われました。私にとっては、在宅医療が自ら頑張る時代から、在宅医療が医療全体をマネジメントする時代への流れを肌に感じる機会となりました。

私は、30日の13:40~14:30、領域横断セミナー:患者を生活に戻すための医療を担当させていただき、いただいたテーマは「地域包括ケア時代 元気高齢者を育成支援する医療・介護そして地域~急性期病院の役割~」でした。急性期医療の後を在宅医療がどう支えるかの限界は明らかであり、急性期医療が在宅医療を支える方向に意識が変わらなければ、地域包括ケア時代の生活重視の医療は展開できません。社会的弱者ケア重視から、社会的弱者を産み出さない、自分らしく生き社会に貢献できる人たちを育成支援するといった、地域包括ケアの真意を伝えると共に、そのための急性医療や病院のスタンスや役割等について、約50分間お話させていただきました。その後鼎談“次の10年を展望する3 地域に開かれた病床を目指して”が、園田幸生氏(済生会熊本病院 包括診療部)、永井康徳氏(医療法人ゆうの森 たんぽぽクリニック)、仲井培雄氏(医療法人社団和楽仁 芳珠記念病院)らの演者により行われました。大学を辞職後、学会や研究会への参加は減り、講演や学会報告を聞く機会も少なくなっていましたが、今回はしっかり聞かせていただきました。多職種が自ら、地域包括ケア時代を迎えて、パラダイムシフトを図ろうと懸命に取組んでいる姿を見せていただいて、心強く感じました。しかし一方、急性期医療を担う多くの医師達は、何時になったら地域包括ケアを意識するようになるのだろうか、立ち遅れを痛感しています。今回も多くの出会いや気づきがありました。ゴールデンウィーク終了後は、いよいよ本年度忙しくなります。その充電期間としても素晴らしい機会をいただきました。

学会の合間に、国立新美術館に行ってきました! 絵を描くことは最近全くないけど、見るのは大好き,ちょくちょく訪れています。名画とは・・・よくはわかりませんが、技術力は確かに大したものなんだけれど、アピール力というか、とにかく見ている者に跳ね返してくる力が凄いですね。

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