地域のマネジメントリーダーを育成する~三重県医療介護連携アドバイザー事業の今年度テーマは人材育成~

   

9月1日(日)13:30〜16:00、三重県松阪庁舎にて、三重県長寿介護課と県医師会の共催で、「ケースメソッド手法を用いた在宅医療・介護連携リーダー養成研修会」が開催され、三重県の医療介護連携アドバイザー業務の一環としてうかがいました。日曜日にもかかわらず、県下各市町村から行政や医師会のマネジメントリーダーら40名が参加されました。私の方から「何のために」を意識した「目的志向型のまちづくり」の重要性について、併せてトレーニング事例用いた「ケースメソッド的検討の進め方」について、スライドなしで約60分間のレクチャーを行いました。昨日の津の研修とは多少異なり、目的志向型のマインドにかなり特化した内容となりました。 “しつこい”と言われることを承知で、あの手この手の繰り返しで、課題解決にとどまることなく、そして翻弄されることなく、目的達成を常に意識して、考え話し合うことの大切さを、何度も強調いたしました。「してあげる」「やらせる」ではなく、「セルフケア」「エンパワー」を意識した、マネジメント=エンパワメントのマインドも、やはり“しつこく”伝えさせていただきました。その後グループワークに移行して、演習用の事例を用いたケースメソッド的ディスカッションの実践をしていただきました。課題解決に振り回され、評価もできず、PDCAサイクルどころか、日々「一丁上がり!」的な“後追い大作戦”に翻弄されている現実を振り返ってもらい、さらに「何のために」を明らかにして、その実現に向けたベクトルを意識し、多職種が協働できるための、話し合いの進め方について体感していただけたことと思います。この時代を乗り越えるには、「何をするかではなく、何を目指すか」が重要であり、誰かが(それぞれが)何とか処理することを急がず、じっくり腰を据えて、目的に返ってそれぞれの力を引き出す・・・まさにマネジメントの大切さを、みなさんに実感していただけたと思っています。これまでのブログでも紹介させていただいております、このアドバイザー事業の企画推進の中心人物である、三重県医師会の中村常任理事が終始参画していただき、最後に参加者へ期待を込めたエール・総括コメントをいただきました。その内容は、言うまでもなく、私と同様の方向性を医師会の立場からしっかりと裏付けるものであり、阿吽の呼吸ではないですが、医師会の強力なバックアップに、「アドバイザー冥利に尽きる」と感謝申し上げる次第です。

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