在宅医療を推進する取組の「見える化」事業報告~地域リーダーステップアップ研修会~

      2017/03/27

3月19日(日)13:00から 滋賀県地域リーダーステップアップ研修会が 県下の医師や保健師他在宅医療に関わる多職種が約70名参加のもと 県庁内で開催されました。今年度私が関わらせていただいた“在宅医療を推進する取組の「見える化」事業”の報告会も兼ねて行いました。テーマは「多職種連携の今までとこれから」であり ケースメソッド的検討を用いた “何のために”目的重視のグループワークを取り入れた内容です。私にとって滋賀県医療福祉推進アドバイザーとしての本年度締めの仕事となります。

見える化の報告書は 松本先生の所属する東大のバックアップにより 素晴らしい出来上がりです。訪問した我々にとってはもちろんですが 訪問先のご協力いただいた皆様にも喜んでいただける仕上がりになり ご支援いただいた皆様に心から感謝申し上げます。なお来年もアドバイザーを継続することになり 滋賀の皆様には引き続きどうかよろしくお願いいたします。

連携することそのものが目的化しがちな連携重視の中で そもそも多職種連携の目的は何か? そもそも多職種が集まる場に参加する意義は何のためか? どのような目的のために多職種連携が必要なのか? 何を進めるための多職種連携なのか? 参加者が受け身なのか主体的なのか?等々 “連携を進めるために”ではなく 原点に返って“連携”を考えることによって 多職種(参加者)の心構え 自分がやりたいことができるための場として “連携”を手段として活用する意識を醸成することが狙いです。今後滋賀県内で人材育成に私自身も関わらせていただくことになると思いますが このケースメソッド的手法も適宜活用して行きたいと思います。

講演として 滋賀県の在宅医療やかかりつけ医推進のリーダーである 本多朋人氏(滋賀県医師会理事)から 生活に戻す・生活を続けるために ICTをいかに活用していくかについてお話がありました。「生活の場からのケースの動画が発信されれば 患者が何を求めているか どう支援すればいいのかわかりやすい」とのメッセージのもと 医療機関をつなぐ「びわ湖メディカルネット」と在宅とかかりつけ医をつなぐ「淡路あさがおネット」が連動することの利点や今後の可能性について熱弁されました。在宅医療をけん引していただけるリーダーの存在を心強く感じました。

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