病院機能評価 サーベイヤーとして

   

今年は空梅雨かと思っていたら とんでもない! 死者まで出る 各地に大変な被害を及ぼす事態となっています。特に九州は記録的な豪雨となりましたが その真っ只中6月22~24日に ダイヤの遅れに振り回されながら 福岡(太宰府方面)へ 病院機能評価に向かいました。サーベイヤーとしては3年目でまだまだ未熟ですが 今回も素晴らしいメンバーのご支援ご指導と 対象病院のご配慮により 何とか任務を全うすることができました。

医療倫理や医療安全・感染症対策の充実強化、そして地域連携の推進など 病院機能評価の良いところはたくさんあるんですが、特に 1)外部評価ではあるが チェックというより 自己評価を支援することにねらいがあること。 2)医療の立場ではなく 患者や家族あるいは住民の立場を重視して 「してあげる」のではなく 「求められる」 ”QOL”つまりその人らしい生活に戻すことを重視していること・・・などといった 私自身がこれまで取組んできた病院経営のあり方に 極めて一致する取り組みが行われている点です。サーベイヤーの一番の役割は 課題の指摘や改善の指導をすることではなく 「エンパワメント」つまりそれぞれの病院機能(良いところ)を引き出すための支援をすることだと確信しています。

今回の訪問先は2百数十床の急性期病院で救急にも積極的に対応されている病院でした。国の医療ビジョンからすれば 超急性期にもなれず かといって地域密着型の一般病院にもなりきれないこのような医療機関は 今後確かに厳しい選択に迫られることになります。だからこそ 医療機能評価に病院全体で取組むことで 目先の経営や診療報酬に振り回されたり 自己防衛に終始することなく 自分たちの求められている地域での役割や強みを明確にして それこそ「志(こころざし)」を共有した医療経営へと展開することができると信じています。

現在のスケジュールでは なかなかサーベイヤーとして経験を積む機会を確保するのは難しい状況ですが 自分自身を磨くためにも何とか時間を確保して 参加したいと思っています。IMG_6571

 - その他