「志」ツアー 下関~萩 明治維新の胎動を見た
6月24~26日にかけて 小学5年生から高校3年まで過ごした山口県へ 妻と共に「志ツアー」に出かけた。ハワイに続いてまた雨かも?!と梅雨の豪雨を心配していたが 何とが傘をささなくてもいい程度の天気のもとで 大学辞職半年の節目の旅ができた。生まれは大阪だが 長州人として多感な頃を過ごし 愛媛大学に入学した後ささやかに「長州人」としてアピールしてきたが 卒後全国へ出向くことが増える中で 長州人へ嫌悪を抱いている方々が少なからずあることを目の当たりにして 長州人は控えめにしていた。ところが還暦を迎える前後から 高校の同期生との集まりが増えたこと そして大河ドラマ「花燃ゆ」の吉田松陰を始め 「志」を大切にした長州人の生き方に感銘を受けたことなどから 一気に「長州人」が私の中でブレークした。
古今東西を通じて、人材育成で最高の成果を出した人と言われるのが「吉田松陰」先生の名言が「“志”を立てて、以って万事の源となす」である。松陰先生は「まず志を立てることからすべては始まる」と考え 自分自身はもちろん弟子たち の心の中に志を確立することを教育の主眼に置いた。
志がなければ 仕事や学問はむしろ弊害になるとして 「あなたの志は何ですか? 何のために仕事をするのですか そして勉強をするのですか? 」の問に「自分を磨くためでしょう!!」と 志の大切さを繰り返し説いてきた。
世の中では「顔の見える関係」が強調されてきたが ともすれば関係者の都合を優先させかねない懸念があり 決して言葉の揚げ足をとる気は無いが 本来は「志を共有する関係」ではないだろうか!!
“志”は 松陰先生が亡くなった後も弟子たちに見事に引き継がれ、明治維新に多大な貢献をした。言い換えれば ”志”があれば 目の前の課題に振り回されて忘れ去られることはなく 時代を超えて その達成に向けて発展していくのだろう。
大学辞職して1月4日 最初の仕事が 鹿児島県志布志市で開催された 志にあふれる保健師他行政関係者への講演会であった。志からスタートしたこの半年の節目を 我が故郷山口県で 志の大切さを痛感できる良い機会となった。これまで 特にこの半年間 私を理解し受け止めていただき 志を共有していただいたまさに「同志」に心から感謝申し上げる次第です。