新潟に全国から300名集結~第13回国立大学医療連携・退院支援関連部門連絡協議会~

   

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7月1・2日 新潟大学医学部鈴木一郎先生のもと 新潟県の朱鷺メッセにて 13回目の全国会議が 文字通り全国各地から約300名の参加のもと 盛大に開催されました。第一回目から幹事として参加させていただいておりますが 回を重ねる度に内容も充実し 今や大学病院の一大イベントして位置づけられ 大変盛り上がってきており感無量です。昨年に大学を辞職したため もう来ることはないだろうと正直思っておりましたが 鈴木先生他主催者の方々のご配慮により 今回はゲストとしてお招きいただき 2日目の9時から 「地域包括ケア時代~元気高齢者を生み出す多職種連携~」をテーマに講演させていただきました。講演内容の一部をメモにして おわりに記載しています。地域包括ケア時代における病院の役割は その人らしい生き方・死に方(QOL・QOD)を実現するために「生活に戻すこと」であり 医療を生活資源として かかりつけネットワークの中で住民が支えられる仕組みを しっかりとバックアップできることが問われると思います。そのために大学は 自らの経営に終始することなく プライドを持って 地域に目を向け 人材育成はもとより 先駆的モデルの実践やアウトリーチによる地域づくりに 積極的に参画する必要があると思います。ビッグデーター等に振り回されることなく 課題解決型から目的達成型へ 「してあげる」ではなく「求められる」取り組みへ 志を持って展開していくことの重要性を 大学病院の仲間へのエールとして お話しさせていただきました。ある意味突然の辞職で 会員の皆様にお断りすることもなく 本会から姿を消す?!ことは不本意でしたので 今回このような機会を与えていただき心から感謝申し上げる次第です。本会のご発展と それぞれの大学病院のご活躍を 心から祈念しております。

【講演メモ】何のために国立大学病院に当部門があるのか~課題解決型から目的達成型へ

・「課題解決型」でいけば 経営? 満足度? 効率?を物差しに “必殺追い出し人”として・・・便利屋で終わりかねない。「病院経営の維持安定化」 診療報酬“加算”をとるために 「患者・家族の満足度」 してあげて喜んでもらう・・・両者が本来は一致すべきだが 現状ではどちらを重視すべきかそのバランスに悩む?!

・「目的達成型」でいけば 医療および当部門の目的・役割は!!

「医療を生活資源に」「生活に戻すための支援(入院前から退院支援)」

「元気高齢者の育成支援」を共通目的に 他の資源とつながることが重要

地域包括時代の 医療改革のリーダーでなければ

・具体的な提案

地域包括ケア時代の大学の役割「あくまで急性期病院の一つ」で良いはずがない

地域包括ケア時代の医療機関や医療者としての県下のモデルになること

常に時代の最先端医療に取組んでいることを自覚・実践

最先端医療とは? → 診療報酬を見れば概ねよくわかる

先を読むこと 診療報酬各論に振り回されない 診療報酬の先を見て

最先端医療 人材養成 研究 地域貢献等が 大学の使命

 - その他