進化したあじさいネット 地域包括ケア時代の最強のツールとみた
2016/07/04
第13回国立大学医療連携・退院支援関連部門連絡協議会の参加者を 第3回日本医療連携研究会に引き込むこともねらいに 長崎大学医学部の松本武浩先生による「地域包括ケアとあじさいネット」をテーマにした ランチョンセミナーが行われました。
会場一杯の参加者は なかなかいけるお弁当を味わいながら 松本先生の熱くかつわかりやすいお話に魅了されました。医療連携ICTの数少ない?! 成功例として注目されているこのあじさいネットですが もはや連携促進といった狭い範疇ではなく 医療を生活資源として活用し 地域包括ケアを実現する 地域づくりの原動力として 極めて有効であることに感銘しました。あじさいネットは確かに手段ですが それを運営する方々の「志(こころざし)」に呼応して 高齢者等社会的弱者が 地域で自分らしく生きそして一生を全うするための オールマイティーツールとして 時代と共に大きく進化しているように思います。かかりつけ医制やかかりつけネットワークの構築 あるいは多職種連携や急性期病院の意識改革 そして住民教育など 地域包括ケアを実現するための課題解決には このネット一本でOKと言いたくなるような強力なシステムに成長しています。 松本先生のカリスマ性と絶妙なプレゼンテーションスキルに 会場全体が引きこまれていたのは あじさいネットが本物ゆえのことと実感しました。
大学在職中に愛媛県においても何とか手がかりをと 松本武浩・川崎浩二両先生 長崎のリーダーに教えを賜り自分なりに努めてきたんですが 志半ばで断念したことを 正直後悔しています。愛媛にも何らかの形で そう遠くない将来 流れに押されて何らかのICTが導入されるとは思いますが 長崎の志を学んで 本物のネットワークを築いていって欲しいと祈るばかりです。