「ええとこ発見図」実践発表会~市民そして地域とのつながりを強固にするソーシャルキャピタル推進活動~
8月25日(金)平成28年度健康市民おかやま21 ええとこ発見図実践発表会が 200名を超える市民参加のもと 岡山コンベンションセンターにて開催されました。市民や地区組織等が中心となり 各地区のウォーキングルートやおすすめスポットを盛り込んだ「ええとこ発見図」を作成し これを活用して 運動の定着や地域への愛着を深めるための一助となることを願って 選ばれた6地区からの実践発表による一大イベントが開催されました。この会の主催は健康市民おかやま21推進会議で 会長は實成文彦先生(日本公衆衛生学会の元理事長)です。
ともすると行政からの依頼により 住民の有志が仕方なく引受けて 報告物を作成すること自体が目的化してしまい せっかくの成果物も形骸化する恐れがあります。 しかしこのええとこ発見図は 行政から“やらせている”のではなく 住民自体が主体的に取組み 作成課程で何度も目的(何のために)に振り返りながら 本当に地域にとって必要なものを追い求め さらにそのプロセスにおいて 人と人のつながりの重要性や楽しさを痛感しながら進めてこられました。大変なご苦労だったと推察しますが 活き活きした6地区の発表からも達成感の大きさが十分伝わって参りました。
ええとこ(地域の良いところ)発見図とは ①人と地域が繋がるきっかけ ②運動習慣の定着化 ③地域で繋がり高め会う健康な地域づくり・・・を目的として 平成15年に 手上げ方式でスタートしましたが 既に市内全36中学校校区単位でそれぞれ作成されています。確かに岡山市保健所(松岡宏明所長)の強力なリーダーシップの賜物ではありますが 住民にお願いして作成することを目的とせず あくまでええとこ発見図は手段として 目的は 住民力・地域力のエンパワメント・・・まさにヘルスプロモーション理念の推進にあることが このような成果に繋がったんだと思います。特に ささやかな介入により 住民を支え励ましエンパワメントしてきた保健師達の貢献が光ります。ええとこ発見図の活用についても 地域観光や企業等と繋がって推進されています。ヘルスプロモーション・ソーシャルキャピタルを推進する手段として このええとこ発見図作成は 行政に限らずいろんな場面で地域づくりの原動力となって 広く応用できると確信しました。