多職種連携による住民の意識改革~大津市医療福祉フォーラム~

      2016/10/05

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9月25日(日)13:30~ 滋賀県大津市のピアザ淡海(ピアザホール)にて 大津市民約400名参加のもと開催され 私は講師として招かれました。テーマは「知っておきたい いまどきの医療と介護の上手なかかり方~ありがとうと言われる高齢者になるために~」です。地域包括ケア時代を乗り越える最重要ポイントは 急性期病院と住民の意識改革です。してあげる・してもらうの関係から脱却して 自分らしい生き方そして自分らしい死に方を実現することを目的に 生活に戻すことを重視した医療・介護体制を構築し、医療や介護そして行政に依存することなく活用していく 住民の主体性や覚悟が求められます。年を重ねれば 医療や介護にかかるのは当たり前で かからないように健康づくりに取り組むことが大切ではなく 医療や介護の支援を活用しながら 「ときどき医療 ときどき介護 そして自分らしく生き地域に貢献する」元気高齢者を目指すことが肝要です。そのための一番効率的な方法は すべての住民が“かかりつけネットワーク”に支えられる環境を作ることです。かかりつけ医だけとは限りません。かかりつけ歯科医・薬剤師あるいは ケアマネージャーや訪問看護師・・・誰からでも 住民が主体的に接点を持ちさえすれば このネットワークに日常的に支えられる体制が期待されます。大津市では その取り組みを 多職種連携の話し合いの場をマネジメントすることで 具体的に推進しています。その構築と並行して かかりつけネットワーク自身が 住民教育・意識改革に積極的に取り組んでいます。今回のイベントの目玉は 彼らによる劇「知ってほしい…在宅で看取ること」です。 途中のご愛嬌もありましたが 日頃から住民と身近な距離にあるスタッフだからこそ伝えられる プロの演技に勝るとも劣らない 約40分間の熱演でした。多職種連携は言うまでもなく「手段」です。だからこそ「何のために」を確認・共有して 住民の力を引き出していくために 互いにアウトリーチ・・・大津市の取り組みは 今後も話題満載 大注目です。

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