住民の選択と覚悟こそが鍵～さあ来い！老後 フォーラム：栗東市～
11月5日（土） 滋賀県栗東市芸術文化会館さきらにおいて 介護者の会（渡部弘美会長）と栗東市との共催で 今年で2回目の『さあ来い！老後 フォーラム』が開催され 会場には約200名の住民や行政、医療福祉関係者らが集まりました。私の講演テーマは定番ではありますが “元気高齢者が地域を創る～ありがとうと言われる高齢者をめざして～”で 医療や介護に依存することなく 自分らしい生き方・死に方を実現するために モチベーション高く 元気高齢者を目指して 地域の担い手として覚悟し活躍してくださいといったエールを送らせていただきました。
講演に続いて 介護の達人お二人（東弘子さん・吉村英光さん）から 親を在宅で看取った実体験を通じて その大変さや乗り越えることができた秘訣 そして経験から獲得できたことなどについてお話しいただきました。介護を担い 苦悩し自分の健康まで害しといった壮絶な状況から それを乗り越え 自分だけで抱え込まず仲間を作り 互いにつながり支えあい 親の介護を通じて結果的に家族・兄弟が一丸となるなど 当事者の生の声から発せられるメッセージは心に響きました。自分自身を磨くことにつながったことがその成果であること 自分自身の今後の生き方を 親が教えてくれたと痛感し 自分らしい生き方を実践するエネルギーをもらったなど 介護経験をポジティブに捉えられているたくましさにも感動しました。
今回うかがった収穫は他にもありました。近隣に位置する済生会滋賀県病院の院長代行で滋賀県医師会の勤務医代表理事もされている 中村隆志先生がわざわざお出かけいただき 講演前にお話をすることができました。地域の中核病院として 最先端医療を提供する一方で 生活に戻すための医療を強化するための地域連携の推進 また患者・住民のエンパワメント（住民教育）を図る自治体との体制作りなど 先生の熱意と実行力に圧倒されました。滋賀県の急性期病院・地域密着型病院の今後をけん引される重要なお一人であると大変心強く感じました。
また 感謝！感謝！！ 私に会うために駆けつけてくれた同志 滋賀県学習療法実践研究会の皆様と 少しの間ですが思いを交わすことができました。滋賀県に広がるネットワークに 私も少しずつ参画させていただいていることを実感しています。