地域包括ケア時代を創る医師会のマネジメントに注目~三重県志摩・鳥羽地域講演会~
2月13日(月)在宅医療・介護連携推進事業の一環として 志摩市役所において行政と医師会協働で研修会が開催されました。地域包括ケア時代には行政と医師会の連携は不可欠であるとの互いの認識のもと その体制作りをどう進めていくかが今回のメインテーマでした。会場には 志摩地域の行政や医師会及び県立・市民病院関係者他医療福祉関係者100名を超える参加者でいっぱいでした。仕掛人は当地で開業されている中村康一先生で 県医師会の常任理事そして日本医師会の地域医療委員会の委員でもある当分野のプロフェッショナルです。三重県は中村先生ともうお一人の常任理事かつ日本医師会の介護保険委員会で私がご一緒させていただいている馬岡晋先生がいらっしゃいます。このお二人のマネジメント力は素晴らしく まさに三重県は医師会主導で地域包括ケア時代をけん引されています。お二人の先生を通じて医師会から三重県知事に 私を活用するよう依頼されたとのことで 志摩市に来る前に県庁(津市)で打ち合わせがございました。滋賀県からも来年度も引き続きアドバイザーをするように要請がありましたが 三重県とお隣同士ですので 今年度はまさに下克上時代の歴史あるエリアでの活動が私にとって大きな柱となりそうです。今回の志摩市の講演は その前哨戦といったところで 今後三重県内各地を回らせていただくことを大変楽しみにしております。
竹内千尋志摩市長をはじめ行政の幹部 日比秀夫医師会長はじめ医師会の幹部 片山繁県立病院管理者や江角悠太市民病院長をはじめ幹部他勢揃いの研修会で その後の懇談会にも引き続き参加され活発な議論が交わされるなど 私がイメージしている体制がすでに育まれていることに感銘いたしました。県立志摩病院のMSWの前田小百合氏のように 今後のMSWの標準化モデルになる方の存在も大きいと思います。また保健師の全体を見渡せるマネジメント力が不可欠です。行政と医師会の協働による“安心と信頼の話し合いの場づくり”が 地域密着型病院と共に 多職種・多機関の連携を促進して 医療や福祉関係者の意識改革や住民教育を地域づくりとして推進していくと確信しています。志摩市等地域力がけん引して 三重県がそのパイオニアとして活躍されるよう 微力ながら努めて参りたいと思います。