近江商人の心意気”三方よし”~市民向けフォーラムと多職種連携研修会ダブルヘッダー講演会~
2月25日(土)滋賀県東近江市で 午前中は 五個荘コミュニティセンターにおいて 市民を対象に テーマ「元気高齢者を生みだす地域づくり」で約150名の参加。午後は 東近江総合医療センター・きらめきホールにおいて 地域の医療介護関係者を主な対象にして テーマ「地域包括ケア時代の多職種連携」で約150名参加・・・・このところ 恒例?!となった 地域でのダブルヘッダー講演会に行って参りました。確かにダブルヘッダー(たまにトリプルもありましたが)は 全力投球でやってますので少々心身に応えますが 市民と多職種に 一日セットでお話しする機会は 私にとって互いの関係を整理し具体化する上でとても良いと考えています。今回は滋賀県医療福祉アドバイザーとして この一年の締めくくり的な 地域を回っての講演会の最終でした。それぞれ1時間半いただきましたので 住民と行政・医療福祉関係者の今後の関係性の在り方など これまでを振り返りながら自問自答することができました。
アドバイザーとなって 滋賀県下各地域から講演の依頼やご相談があったのですが 東近江市は当初 県の会議や研修会に参加されることがなく 私も接点が全くなかったので 県の方も心配されていたようですが 不思議な力が働くものです。全く違う接点から 私に講演依頼が入りました。市の保険年金課長の夏原善治氏がその仕掛人です。大阪での全国自治体の保険者研修会に来ておられて その時の講師だった私に関心を持っていただきました。その結果東近江市との接点もできて 人と人の繋がりの不思議さや大切さを痛感する次第です。
東近江市は隣接の近江八幡市と同様 近江商人の街で有名です。近江商人が活躍した根底にある「三方よし」の考え方が この地域には根付いています。三方よしとは 「買い手よし」「売り手よし」加えて「世間よし」という 商売は社会貢献でなければならないことや 住民の生活の向上を重視してこそ商売が成り立つことを旨としています。この考えは 地域包括ケア時代の理念にも共通するもので 是非全国に広げたいと思いました。
既に東近江市には 小串輝男先生が このポリシーを大切に引き継いで 地域の心ある多職種に声をかけて行政の支援も受けながら“NPO三方よし研究会”を発足され 地域に小三方よしネットワークがいくつも生まれるなど 地域活動や人材育成に積極的に取り組んでおられます。この取り組みの今後にも注目です。