住民と行政の関係の在り方を考える~光市生活支援体制整備事業~

   

2月23日(木)光市総合福祉センター「あいぱーく光」において 市民対象の講演会が開催されました。私に依頼された講演テーマは「長寿社会!高齢者が生き生き活躍できるまちづくり!!~自分にできること 地域にできること 行政にできること~」です。市民向けのお話で こういったテーマをつけることは冒険で 脳卒中や糖尿病といったテーマとは違い 住民の関心度は高いとは言えず 主催者側は参加人数をいかに確保するか悩むところです。しかし今回は予想を上回る会場一杯の150名余りの参加があり 資料の追加作成に大慌てで取り組むといった状況でした。まちづくりという言葉に 反応する住民が増えてきたことは 私たち公衆衛生関係者には 大変心強く感じるのですが 行政がこの動きをしっかりとらえて 住民や地域の力を引き出してくれるかどうか 正直心配です。光市のように 多くの地域が この地域包括ケア時代に 公助の在り方を真剣に考えています。従来のような“してあげ型の良かれ!”のサービス提供では 自助や共助(互助)をかえって抑え込むことになりかねません。かといって 財政を理由に公助を縮小すると 住民の反発の声が返ってきます。自助・共助・公助の望ましい形を作り上げていくために 住民と行政の関係の在り方が 今後ますます重要になってきます。私も行政にいたからわかるんですが 市長や議員を 住民はしてもらうことで評価しがちです。だから市長や議員もしてあげることで住民に応えようとするのです。これでは公助は膨らむ一方で 自助や共助は育ちません。住民や地域の力を引き出すことが 行政のトップリーダや政治家の本来の役割だと私は思うのですが その切り替えが上手くいっていないのが現状だと思います。今回のような講演会に参加する住民は意識が高く 私のお話に 居眠りどころか終始熱いまなざしで聞き入っていただいていました。この状況を見て行政関係者はどう感じられたでしょうか? 住民特に元気高齢者の力を引き出せるかどうか 今後の光市の取り組みに強く関心を持っています。

 

 

 

 

 

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