草津から全国モデルが発信される~草津市在宅チーム医療推進地域リーダー会議~

   

8月25日(金)13:30~ 滋賀県医療福祉アドバイザー活動の一環として 草津市にうかがいました。参加した本会議は 地域包括ケア時代の医療福祉体制を自ら構築するために 地域の多職種のリーダー(医師、歯科医師、薬剤師、病院の地域連携室、ケアマネ、サービス提供事業者、地域包括支援センター、行政職員)が集まり、地域の課題抽出や具体策を検討する場として 年に3回程度開催されています。昨年度からは 在宅療養支援センター(仮称)設置を主題に  多職種の立場からセンターにどのような機能や役割を持たせたら 医療と介護の連携が円滑に進むか またコーディネーターの役割や機能を明確化するなどを話しあってこられたとのこと。私の役割はアドバイザーとして 目指すべき方向性や多職種が求められている役割について再確認して センター設置が目的ではなく この拠点をきっかけに 多職種連携が推進され 当会議の目的が実現されるように ファシリテートすることです。以下のポイントを中心に 40分ほどお話をさせていただきました。

  • 課題解決⇒目的達成 目的を達成するために課題を整理する 課題解決では目的達成に至らない。
  • MCCEおよび連携の解説 目的の明確化・共有化
  • 究極の目標は マネジメント エンパワメント 住民力・地域力を引き出すこと それが安心・安全の体制づくり
  • 健康寿命の延伸? 健康とは 健康寿命とは 共通認識が前提
  • 在宅見取り率 在宅限界点の引き上げは ゴールではなく 指標の一つ
  • 個別ケアにとどまることなく 地域づくり・施策化に活用
  • 日本医師会が進めようとしている方針 コンセンサス  医師会と行政の連携 地域密着型病院の参画 医療機関のMSWと行政の保健師の連携
  • 生活に戻すための多職種連携をマネジメント 「在宅療養支援センター」を拠点に
  • 在宅療養支援センターの機能のコアは? 相談・支援・情報収集? これを明確にこれまでのケア会議との差別化  ケア会議で進まなかったこと
  • 個別ケア・支援にとどまる 地域づくりにいかにつなげるかが重要
  • コーディネーターの機能 コーディネーターに何を期待するのか?
  • 一番期待したいのは「在宅医療と介護の提供体制の構築推進」
  • 支援は 個別相談を中心とした肩代わり機能に終始しかねないことを注意

その後 草津市の行政(長寿いきがい課)から資料説明というより 意気込み満タン熱意ある今後についてのアピールがされました。それを踏まえて 在宅療養支援センター設置に向けて 市・医師会・病院の役割分担と連携についてグループディスカッションが行われ 各報告を受けてさらに話し合いを深めました。当地域の中核病院である草津総合病院の副理事長で 地域連携部門リーダーをされている鈴木孝世先生の発言で 議論は一気に沸騰し さらに在宅医療専門のよつばライフケアネットワーク(南草津病院グループ)理事長の遠藤郁先生が加わることで これからの展開が具体的に見えてきました。今回の拠点整備が 市と医師会そして中核病院(地域密着型病院)の協働により 地域の多職種がパラダイムスフのもと話し合い施策提案を行い 実践者として住民意識の改革に参画するための まさに“多職種連携のプラットホーム”として 設置運営されることを確認しました。

草津市は全国でも住みやすい地域としてよく紹介されています。草津市は全国と比較してではなく 独自に全国モデル構築へのチャレンジをお願いしたいと 心から思いました。大注目です!!

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