大分県からの発信 県と県医師会の連携~大分県在宅医療・介護連携全体研修会~

   

8月25日(土)14:30~、別府国際コンベンションセンター国際会議室で、大分県の地域包括ケア担当課と県医師会(井上雅公常任理事)が企画された、在宅医療・介護連携に係る各地域のリーダー(医師を含む多職種、市町村、地域包括、保健所の職員など)を育成するための県全体での研修会が開催され、講師としてお招きいただきました。古くからの友人である県庁の藤内修二課長も駆けつけてくれ、保健所の内田勝彦所長(全国保健所長会副会長)・池邉淑子所長、また県内の郡市医師会の役員の先生方をはじめ、多機関・多職種のリーダー的存在の方々約150名が参加されました。初めに池邉先生から、今回の趣旨説明がありました。リーダーとして地域を牽引していただく方々に、改めて連携・協働の必要性を認識してもらい、他の自治体における先進事例(取組)を参考に、各地域での今後の取組について考えてもらうことがねらいとのこと。滋賀県や三重県でのアドバイザー事業、その他全国行脚から、全国の活動事例のエッセンスを伝えて欲しいとリクエストをいただきました。県と医師会が連携して積極的に集めると、流石! 医師の出席率も高く、多職種がバランスよく出席され、講演後のグループディスカッションにもうまくつながるような体制がとられています。

講演テーマは、「地域包括ケア時代:生活に戻すための多機関・多職種連携~元気高齢者の育成支援~」として、連携は手段であり、何を目的としているのか、互いにイメージできているかが重要であることを強調させていただきました。先進地に共通して言えるこは、“何をするかではなく何を目指すか!”といういわゆる『志』がしっかり共有されていることで、そこに時間をしっかりかけて、ぶれずに進んでいることであることを、繰り返し伝えました。手っ取り早い全国共通の方法論はないわけで、既に行われている日常の活動が、共通の目的を実現するためのベクトルに乗っていることを意識して行われていれば、間違いなく“先進”に発展するはずです。竹田市や由布市の医師が積極的に参画してきた県内の成功事例の紹介もあり、確かに大分県は全国に発信する力を持っておられると感じました。大分県に地域包括ケアの真意と志がさらに浸透していくことを祈念して、これからのリーダーの皆さんにエールを送って参りました。

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