看護師のアイデンティティーを発揮して超急性期医療を変革する~平成30年度長崎大学病院看護管理者研修~
8月30日(木)18:00~19:30、長崎大学病院の本年度の看護管理者研修会に、講師としてお招きいただきました。長崎大学病院とは、私が大学に戻って比較的早い時期、もう十数年になりましょうか、特に地域連携や入退院支援関連で、お互い切磋琢磨する関係として刺激し合いながら、大学を辞めた後も交流が続いています。その関係で当病院の看護部とも親しくさせていただいており、今回は看護部長の貞方三枝子氏(兼副病院長)からの直接のお声かけで実現いたしました。当病院の看護部と認定看護管理者会の共同主催により、長崎大学病院の会場には100名余りが集結し、概ね院内の看護師さんですが、それ以外にも看護学校や在宅医療に関わっている看護師等の参加がありました。また長崎大学病院の友人である川崎先生や松本先生も駆けつけていただきました。
私に与えられたテーマは、『地域における(超)急性期病院の役割~地域医療の現状と今後~』です。特にこれまで私が言い続けてきた“入院前から退院支援”が、平成30年の医療介護報酬同時改定のキーワードとなったこともあり、“生活に戻すための医療”を推進する病院として、看護師のマネジメント力の向上を狙いとされております。入退院センターの充実強化は、全国の急性期病院で進んでいますが、センターが担うのではなく、病院全体が特に看護師の生活に軸足を置いたマネジメント力を活かすことが、地域包括ケア時代の急性期病院の使命となってきました。長崎大学病院は、在宅医療ネットワーク及びあじさいネット(ICT)を活かした地域連携など、全国の先進地であり注目を浴びています。さらなる看護師の力量発揮により、これらとも連動しながら、全国のリーダーシップを果たしていかれると確信しています。