スキルの前にマインドを!!~在宅医療・介護の連携:拠点機能とコーディネータの役割を考える~

   

3月8日(金)9:30~、近江八幡市のひまわり館にて、「在宅医療・介護の連携:拠点機能とコーディネータの役割」を考える研修会が開催され、市町の医療介護連携コーディネータ、行政職員、保健所職員約30名が参加しました。西東京市から、ザーリッチ陽子氏(健康福祉部高齢者支援課在宅療養支援係長)、高岡里佳氏(在宅療養連携支援センター“にしのわ” センター長)らをお招きし、先進地の活動状況やコーディネート(マネジメント)マインドやスキルについて学びました。その後円陣となって、各市町からそれぞれの取組みや課題が報告され、西東京市のお二人の講師からコメントをいただきながら、話し合いを行いました。私は講演には間に合わず、ここから(11時過ぎ)の参加となりました。最期に助言をということでしたので、以下のような、少々辛口のコメントをさせていただきました。

悩んでいるのは、目の前の課題に振り回されているから、何を目指してやっているかわからなくなっているから、やらされているからです。悩まないためには、課題解決ではなく目的達成型に切り替え、目指すゴール・目的をイメージして、やりたいことをやっていくことです。在宅医療介護は決して楽にできるものではありません。だからこそやらされ感覚や、日々の一丁上がり的なノルマをこなすような取組みスタイルでは、疲弊することは必至です。コーディネータはそのことを十分理解し、関係者が悩まずに、医療介護に取組めるようにすることが、役割と言っていいでしょう。コディネート・マネジメントは、関わった方々のエンパワー(内なる力を引き出す)を何よりも重視することです。してあげ型の関りは、依存を助長することになり、かえって相手をパワーレスにしてしまいかねません。役割分担先行では、連携を進めようとしても、顔の見える関係には到底至りません。目指す方向、「この指とまれ!」をイメージしてしっかり共有できることが、協働を産み、互いの力を引き出しあう、連携というより統合へと発展していくんだと思います。コーディネータはMCCEプロセス(これまでのブログ記事を参照)を意識して、やらされている人や一丁上がりで日々過ごしている人を産み出さないことが肝要なんだと思います。

地域包括ケア時代を活き抜くためには セルフケアの推進とマネジメント力の発揮がキーだと確信しています。そのリーダーとなり得る本日参集された方々に心からエールを送りたいと思います。

 

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