商助が牽引する支え合いの地域づくり〜近江八幡からの発信:令和元年「商助推進会議」〜
7月24日(水)9:30〜11:30、近江八幡が全国に発信している「商助」推進会議が、当市の福祉会館「ひまわり館」で開催され、滋賀県兼近江八幡市のアドバイザー活動の一環としてうかがいました。ともすれば時間が経つにつれ、会議も事業もどうするかの方法論に終始して、目的を見失いやがてはマンネリ化を招いたり、場合によっては分裂・崩壊することさえあります。継続・発展させていくには、日常的な目的管理が不可欠だと自分自身の経験からも確信しています。「商助」企画の中心人物である、長寿福祉課の門恭子氏の巧みな進行により、常に新鮮な気持ちで参加していただき、積極的な意見を出していただけるよう、毎回「商助」の目指すところについて確認する機会を持っています。門氏からの私の任務は、目的確認を共有した上で、当日話し合っていただきたいポイントについて提案することです。
今回もその方式で、全大会を行い意見交換をしたのち、3グループに分かれてのグループディスカッションが行われました。新たな事業を生み出すというより、「商助」の真意を理解して、これまで実践してきたことを、目的に返って見直すことで、自ずと商助活動へ発展することを、実感されている事業者も少なくありません。つまり、してあげてきた「サービス」が、住民や地域の「エンパワメント」を意識することで、セルフケアや互助を引き出す原動力に生まれ変わり、事業者としての満足度向上へ、そして商売の発展へとつながっていきます。今回の話し合いのメインは、対住民・対地域として、それぞれバラバラで関わってきた関係性を、事業者間の信頼関係を深めネットワーク化を推進することにより、協働して住民や地域に関わっていく、まさに地域づくりの取組みへと展開していくことの重要性へのコンセンサスでした。
「商助でつながるお互いさまのまちづくり〜近江八幡市支え合い商助推進事業者〜」という冊子が作成されており、昨年度以来、商助の真意の理解と共に順調に地域に根付き着実に広がっている状況が地域にも良くわかり、参加事業者自身の意識向上にもつながります。今後は商助が、健康づくりからリハビリテーションまで、元気高齢者を育成支援する生活総合支援事業の活用の広がりに向けて、支え合う地域づくりに、ますます力量を発揮されることを期待しています。