目指すべき地域をイメージしたアクションプランを創造する〜滋賀県「我が町の地域包括ケアを考える会」市町ヒアリング〜
8月28日(水)は、8月7日からスタートした滋賀県の医療福祉推進アドバイザーとしての活動で、地域包括ケア時代を活き抜くための市町自身が作成するアクションプランを立てるための、地域に出かけてのヒアリング等支援活動でした。7月24日に、滋賀県の各市町の担当者や、各コーディネーター(認知症地域支援推進室、生活支援コーディネーター、在宅医療支援コーディネーター)にご参集いただき、「地域支援事業の連動性を確保する」をキーワードに、各地域が目指すべき方向性を明確化して、その進捗状況をモニタリングできる新たな評価指標を抽出し、実現に向けたアクションプラン作成するためのコンセンサスを図っております。来年の2月には各地域完成することを目途に、私や松本アドバイザーが県の関係者と共に、直接地域に出かけて、各市町スタッフと直接話し合い、検討プロセスを重視しながら、アクションプラン作成の支援をしているところです。
午前中は、9時から、彦根市くすのきセンターにおいて、彦根市続いて甲良町との面談、午後は13時30分からは、豊郷町役場にて豊郷町と面談、15時15分からは、愛荘町役場にて愛荘町との面談をさせていただきました各地域とも内部での話し合いはかなり進んでおり、彼らのやる気に我々自身エンパワーされました。これまでの目指す姿は、課題解決にどうしてもなりがちであり、住民の力を引き出すより、いかにしてあげるか? 特に社会的弱者ケア重視の方向に行っていたことを反省しながら、目指すべき本来の姿は、住民自身がセルフケアに取り組み、自分らしい生き方を実現すること、また地域力を引き出してそのための地域づくりをマネジメントすることであることを何度も確認し、地域の将来像をイメージすることを繰り返しました。そして現状の事業・施策自体が問題ではなく、目指す姿を実現するためのベクトルに乗せることを意識して見直せば、「事業は蘇る」ことも確認しました。データによる平均値や他地域との比較による現状分析に留まらず、町民の姿・生き様など実生活のイメージが共有できる血の通った実態把握の積み重ねの必要性、また医療や介護関係者そして行政が、それぞれのサービスをどう活用するかと同様に、むしろそれらサービスを使わないようにするには・・・を考えることも大事な観点であることなど、私の方から強調させていただきました。各町100分程度の時間ではありましたが、参加者みんなが首を縦に振る姿を確認し、方向性や今後の進め方に納得できる有意義な話し合いを持つことができました。アクションプランの作成を通じて、関係者のより強固なチームワークが構築されることと併せて、真に活用できるプランを創造していただける期待で胸膨らんでいます。