“UNDERコロナ”から“WITHコロナ”へ  坂出市健幸アドバイザー 稼働

   

7月27日(月)14:00~および18:00~、昨年末に建て替えられた坂出市役所新庁舎の大会議室において、「坂出ささえまろネットワーク」関連の会議が開催され、講師としてお招きいただきました。COVIT-19 の影響で、住民を対象とした集まりは、全国レベルで先送りとなっていましたので、私としても本当に久々の当番です。本来今年の2・3月に開催するはずの会議ですが、「COVIT-19 のために、全てを止めておくわけにはいけない」との、「With コロナ」を重視した坂出市の英断で、感染予防に留意しながら今回の開催に至りました。

 私と坂出市との関係は、このブログでも何度かご紹介しましたが、現在縁あって「坂出市健幸アドバイザー」として関わらせていただいています。そもそもは厚労省老人保健課の事業の一環でモデル地域となった当市に、私が調査者としてうかがったことがきっかけです。私の曽祖父が坂出市櫃石島の出身、つまり私のルーツの地であり、この時初めて櫃石島に訪れ運命の導きを感じました。まちづくりへの意欲や経営戦略に長けた綾宏市長に共感し、木村敦子氏(元坂出市健康福祉部長:現坂出市医師会事務局長)及び中西佐知子氏(坂出市地域包括支援センター長)の熱意に惹かれ、その他役場関係者の皆さんのファミリー的な対応にエンパワーされて現在の関係に至っております。全国にもいくつか、坂出市のような関りをさせていただいている地域がありますが、心から嬉しくありがたいと思っています。

地域包括ケアシステム構築の、正に鍵となる「日常生活総合支援事業」の中で、生活支援コーディネーターの配置や協議体の設置等により、担い手やサービスの開発等を行い、高齢者の社会参加及び生活支援の充実を推進することが強調されています。第1層協議体を市町村区域で、主に資源開発(不足するサービスや担い手の創出・養成、活動する場の確保)中心の活動を行い、第2層協議体では、中学校区域で、第1層の機能の下で具体的な活動を展開する。そして第3層といえる個々の生活支援サービスと、互いの連携調整を図っていくことなどが狙いとされています。

一見関係ないように見える地域包括ケアシステムとCOVIT-19対策は、実は多くの共通点があり、互いに刺激し合って推進していくことが可能だと考えています。“Withコロナ”のマインドで今後対応が進められることになったからには、これまでの「元気高齢者が地域を創る」に加え、“Afterコロナ”のもとで、「支えあい・助け合い」をどのように進めていくのかがポイントです。「コロナのせいでではなくコロナのお陰で」と言えるようチャンスとしてとらえ、新しい生活様式も踏まえて、セルフケア力や地域力を強化することが肝要です。「人と人の距離を置く:ソーシャルディスタンス」に振り回されずに、少子高齢社会を活き抜くために、災害弱者や社会的弱者を生み出さない、「共生社会」の構築に、協議体の活動がしっかりリンクしていただけるよう、COVIT-19のこれまでとこれからを話題に、地域包括ケアシステムの話題を提供させていただきました。

第1層協議体会議として、坂出市全体にわたる第一層協議体での講演(20名程度)は、20日14:00~約40分、「井戸ばた会議(地区別フォーラム)」と称して、坂出市を3つの第二層協議体(各60名前後)に分け、その一つを同20日18時から1時間15分程度行いました。残りの2つの第二層協議体の講演は8月の7日8日に予定しています。

会議と会議の合間に、東山魁夷(ひがしやまかいい)せとうち美術館にご案内いただきました。東山氏のルーツも櫃石島です!! 学芸員の方にご案内いただき、実際の木版画版木を見ながらの行程の説明や、東山氏の作品の特徴や魅力などをうかがい、至福の一時を楽しむことができました。ありがとうございました。

当美術館の喫茶から 遠く櫃石島を眺める。

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