産業医活動~ハラスメント研修から健康経営へ~

   

 対面での講演増えてきましたね。県外はまだ以前の状況には至っていませんが、県内では会議も含めて、受講者の方々の表情を見ながらのライブ、特に労働衛生コンサルタント・産業医としての講演が、通常に戻りつつあります。今月は、愛媛県警、正光会宇和島病院、入江工研、東矢工業等々において、ハラスメントを含めた講演・ミニセミナーを実施しています。

 私の産業医としての柱は、健康経営コンサルとメンタルヘルス相談、そして研修会による人材育成です。すべての悩みの原因は「人間関係」だと心理学者アドーラーは断言していますが、確かにメンタル相談をしていて、それを実感しています。そのため、職員を対象とした研修テーマには、人間関係を潤滑にするための、セルフコントロールや快適な職場づくりに関して、できるだけ盛り込むようにしています。

 いわゆるハラスメント研修を依頼されるケースが多いのですが、研修を受ける前のアンケートには、「ハラスメントを意識すると、気軽に話しかけることが難しくなり困っています」といった意見をよく目にします。被害者・加害者といった視点からの「ハラスメントの撲滅」に終始せず、セルフコントロールや快適な職場づくりに留意した研修に努めています。

「ハラスメントを無くすため」から脱却して、それをアンテナにして、職場の健康経営へつながることを、心から期待しています。

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