クリティカルパスから地域づくりへ~日本医療マネジメント学会 in 札幌~
6月8・9日、5年ぶりに札幌にて開催されました。8日の夜に札幌にたどり着いて、9日のみの参加でしたが、楽しく有意義な時間を過ごすことができました。
地域医療構想についての講演を拝聴し、医療費抑制から強引に進めようとした施策の限界を、改めて痛感しました。どんな地域を目指すのかイメージが持てない中での数合わせには、結局だれも責任が取れないんでしょうね。地域包括ケア推進の中で、自然淘汰を待つことが、暗黙の了解になっていると思います。ランチョンセミナーでは、中野智紀氏(東埼玉総合病院地域糖尿病センター長)の「地域包括ケア時代の糖尿病連携・・・」を拝聴しました。全く同感!! 地域包括ケアの真意をしっかりと言葉に出し、また実践されているドクターの存在に、大変心強く感銘しました。また医療者と患者の関係に焦点を当てた、医療安全のシンポジューム(座長:坂本氏・武藤氏)にも参加しましたが、どう対処するかといった単純な問題ではなく、互いのパートナーシップを築くための、根本的な教育・啓発体制の必要性を感じました。
学会場内に地域連携士のスクエアも設置され、思い思いに集まってディスカッションが行われている光景は新鮮でした。そして学会の魅力、多くの方々とフロアで歓談することもできました。じっくり話すことも、さらりと声を掛け合うのも、思いは一つ、同じ方向を目指す相互のエンパワメントです。
今回は、何の役割もない参加することに意義のある学会でしたが、北海道のグルメと丁度札幌で開催されている、よさこいソーラン祭りのイベントにも刺激され、リフレッシュできたように思います。