‟支え・支えられる関係“を地域で醸成していくために~わがまちのお助け隊をつくろう学習会~
11月9日(金)12:00~15:00、近江八幡市生活支援体制整備推進アドバイザーとして、生活支援体制整備推進への現地指導ということで、おなじみの会場になりましたが、近江八幡市総合福祉センター「ひまわり館」にうかがいました。今回は、当市が社会福祉協議会と連携して既に進めている住民主体の相互支援の取組みで、「わがまちのお助け隊をつくろう学習会」での講演およびアドバイスが私の役割でした。介護保険制度の地域支援事業である「生活支援体制整備事業」は、介護予防給付では、社会的弱者ケアといった後追い的対応になりがちな施策を見直し、高齢者の自立した在宅生活を支えるため、地域全体で多様な主体によるサービス提供や支え合い活動を推進するための体制づくりとして、地域への普及定着が期待されています。行政(社協)側から住民側に協力を求めるスタイルでは、住民の「やらされ感覚」は避けられず、住民の主体的・自主的地域づくりにつながることは期待できません。互いの信頼関係を築き、地域の明るい未来をイメージし目標を共有してこそ実現するものだと確信しています。これら真意を、当市のアドバイザーとして、行政でもなく住民でもない立場から、正しくお伝えし考えていただくことができれば、私の任務は果たせたことになると思って臨みました。会場には地域の住民代表や民生委員、ボランティア他約50人が参加され、終始私への熱い視線を送っていただきました。
引き続き、馬場茂喜氏から自治会単位で活動されている「千僧供町見守り支え愛の会」について、大林喜宏氏から学区単位で活動されている「生活支援グループ サポートむさの輪」について、それぞれご報告がありました。確かに地域は動いていますが、これらをマイナーでなくメジャーにするためには、官民が協働した大きなエネルギーが必要です。特に困っていることだけでなく、やりたいことをしていくためにこうあればいいとの“思い”を引き出すことが大切です。まさに依存から脱却した住民自治のマインドが醸成される必要があります。この力を産み出すにはどうしていけばいいのか、グループディスカッションに移り、和気あいあいとした雰囲気の中で意見交換され、そしてエネルギッシュな報告をいただきました。
なお本日は私事で恐縮ですが、結婚記念日でした。翌日は北海道で講演ですので、今年も不在です。私の勝手を文句も言わず受け入れてくれる妻に感謝します!