リハビリテーションとは何だ?!~行政の縦割りを超えて~ 7月30日 記念すべき 滋賀県保健師大決起集会も開催
7月30日(土)滋賀県成人病センターにおいて 地域リハビリテーション研修会が開催されました。「健康づくり・介護予防を切り口とした地域づくりを考える~こんな街にしたいをかなえるために~」をテーマに 健康づくり(健康増進)関係者と地域包括ケア(介護予防)関係者 併せて保健所や社会福祉協議会の方々約60名が参加しました。ヘルスプロモーションの理念にのっとり 要介護者にどうする的な「介護後追い作戦」ではなく 健康な街づくりを進める中で リハビリテーションが日常生活に定着し 人々の豊かな生活を実現するために活用されることを狙いにしています。「ときどき医療 ときどき介護 そしてときどき就労」自分らしく生きて地域に役立つ“元気高齢者(障害者)”の育成支援に向けて 健康増進も福祉・介護も 行政の縦割りを超えて協働することが 地域包括時代を切り抜ける原動力だと思います。
WHOの病気や貧困のないことを重視した健康の定義 また介護保険の受給までとされている健康寿命の捉え方 これでは高齢者や障害者の多くは健康から除外されることになり ケアを一方的に受ける社会的弱者として追い込まれることになります。我が国が突き進んでいる少子高齢社会は 社会的弱者にあふれてその対応に追われ やがて滅びていくかのような不安でいっぱいです。確かにこのような状態で 若い人たちが子供を産もうかという気になれない現状は理解できます。地域包括ケア時代には ヘルスプロモーション理念におけるQOLやQODを意識した 今日よりも明日が 自分らしく過ごせることを健康として位置づけた地域づくりに取り組むことが肝要だと思います。病人や障害者を生活に戻すためのリハビリテーションではなく 自分らしい生活を住み慣れた地域で継続できることを目標にした まさにリハビリテーションの真意そのものと思いますが 地域に普及させることが重要です。
今回の研修会は そのための意識醸成や支援体制の構築につなげることが狙いです。住民自身の意識を醸成し 自助・共助による住民力や地域力を引き出すことが必要ですが まずスタッフ自身がしっかりと意識して行動することが望まれます。8月25日 翌年の2月2日の3回シリーズで ケースメソッド的検討の導入により 課題解決型から目的達成型のファシリテーターを育成支援することをポイントに 私としても引き続き参画しその成果を今年度中に明らかにしなければなりません。いつの間にか滋賀県民になった気分で 滋賀県を先進地として全国に発信できるよう 責任重大ですが努めたいと思います。
角野先生も一緒です!!
その日は丁度守山市で 滋賀県保健師大決起集会が初めて開催され 老若男女を問わず百数十名による大懇親会が開催され 私も参加させていただき 保健師へのエールも送らせていただきました。保健師は地域包括ケア時代の“救世主”です。公衆衛生・ヘルスプロモーションを熟知した保健師のマネジメントによる地域づくりが 地域包括ケア時代の基盤であり不可欠要件だと確信しています。全国の先駆的事例でも既に証明されています。先ずは保健師を活かす体制づくりを心から期待しています。