ACP(アドバンス・ケア・プラニング)は元気高齢者を産み出す原動力に~志摩市民講演会~ 

   

2月9日(金)13:30~15:00、志摩市民を対象とした講演会が開催され、三重県在宅医療介護連携アドバイザーとしてうかがいました。志摩市は当アドバイザー事業の仕掛人のお一人、三重県医師会の中村康一常任理事のお膝元です。これまで医療介護や行政関係者を対象とした研修会に何度かうかがっておりますが、今回は住民意識の醸成を狙いに、再びお声がかかりました。住民へ、①患者・住民の医療や介護依存度の軽減、②「24時間365日いつでも安心」からの脱却、③支援してもらう医療 ⇒ 自ら求める支援へ、④セルフケア・マネジメント力の向上等について、特に伝えて欲しいとのリクエストです。三重県の中でも当地域は既に、中村先生をはじめ日比秀夫先生(志摩医師会長)など先駆者達によって、行政と医師会・基幹的病院の連携が図られ、生活に戻すため、元気高齢者を育成支援するための基盤構築や、多機関・多職種の協働が進んでいます。

今後は並行して住民の意識醸成を図っていくことが重要であるとの認識から、今回の企画が行われたとのこと、私の責任は重大です。昨日の鳥羽市での余韻を楽しむ間もなく、志(こころざし)摩市住民へ『元気高齢者が志摩を創る~自分らしく生きるために~』をテーマに、約90分間熱弁して参りました。特にACP(アドバンス・ケア・プラニング:人生会議)についてできるだけわかりやすくお話させていただきました。かかりつけネットワークに身を置いて、ACPを活用して、自分らしく生きていくことが、まさに元気高齢者が志摩を創る証になることを、強調いたしました。会場には60名余りの市民や医療・介護・行政関係者が参加し、終始、講師へ「気」を送っていただき、元気高齢者の意気込みなど住民の力を肌で感じる、まさに講師冥利に尽きる時間をいただきました。

講演の前に、志摩市のお心遣いで、志摩のパールロードをドライブし、あいにくの小雨模様ではありましたが、横山展望台の素晴らしい眺めを堪能させていただきました。また伊勢神宮の志摩別宮を参拝させていただき、美味しいウナギを老舗の「中六」でいただくことができました。

講演終了後は中部国際空港に直行しましたが、志摩医師会のアドバイスをいただいて、一日一本の「しまかぜ」(近鉄:特別特急)に運よく乗車することができました。三重県の各地域の医師会や行政関係者への私:アドバイザーへのご配慮を感謝することばかりです。

 

 - その他