地域包括ケア時代の”語り部”として~旭川大学病院講演会~

   

1月18日(水)真冬の北海道旭川に行って参りました。一面雪景色で気温は氷点下ではありますが 盆地のせいでしょうか? 風がやさしく カナダのエドモンドを訪問した時と同様 寒いんですがそんなに寒くないんです。前日の夜にたどり着きましたが 普通のコートで不自由ありませんでした。

さて 旭川大学病院ですが 当大学の入退院センターからの依頼で 地域包括時代において 病院において生活を重視したチーム医療の推進を図るために そして地域における大学の役割を果たすために どう取り組んでいけばいいかを考える場として開催されました。階段教室には病院スタッフや学生など 勤務時間外ではありますが 100名余りの参加がありました。

急性期病院としての大学病院は 高度急性期機能の充実を図る一方で 地域密着型の病院として生活に戻すあるいは生活を継続するための機能を強化して 地域の中小病院や“かかりつけネットワーク”との連携を深めること。特に院内は看護師 院外はMSWが積極的にマネジメント機能を果たして 互いに協力して地域にアウトリーチをかけていくことを強調しました。また大学病院としての人材育成や地域のモデルとしての発信力への期待も伝え 地域包括ケア時代の生活重視の医療の在り方を 推進する上でも また逆にブレーキをかける上でも 大学病院の影響が大きいことを 多少辛口にお話しさせていただきました。

講演後熱意に溢れたご質問をいただきました。一つは薬剤師の役割についてで 薬剤師やかかりつけ薬局の 患者・住民あるいは介護福祉関係者の相談者としての役割は かかりつけ医よりむしろ身近でかつ包括的に関わりやすいことを。また医学生(5年生)からは  「お話のような住民の生活を支援できる医師になりたいが どうすれば可能なのか」との質問があり、「その志をぶれずに持ち続けるために 現場で実践している尊敬できる先輩との接点を大切にすること」など私見を述べさせていただきました。

講演後には 当病院副院長で私の招聘にご尽力いただい古川宏之教授から「地域包括ケア時代の医療や介護そして地域を 物語として講演してくれるのは先生だけで よく理解できた」と言っていただき 今後も地域包括ケア時代の“語り部”として 全国行脚を継続しようと 私自身がエンパワメントされました。

旭川駅周辺の街を散策しましたが 昔からの店が中心部にもたくさん残っていて 昭和を感じさせる 私のような世代にとって癒される街並みでした。雪の積もった路地に飲み屋が立ち並び まるで高倉健がふっと現れるような タイムスリップ感を体験しました。

アンコウ鍋 ジンギスカン スープカレー・・・

北海道は極寒の時期でも暖かいです!!

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