目的を共有してこそ連携~長浜米原地域医療支援センター多職種連携研修会~

   

1月19日(木) 滋賀県長浜米原地域医療支援センター(医師会)主催の 多職種連携研修会に行って参りました。会場は琵琶湖北湖畔に建つ欧風のホテル“北ビワコホテルグラッツエ”で 医療福祉及び行政関係者70名ほどが参加されました。遠く伊吹山が真っ白になっている景観は爽やかでした。

介護関係者が 状態の悪化した患者さんを どうしても救急病院に送ってしまう現状をどう考えるかを話題に ケースメソッドを用いたグループディスカッションを含めた 講演会です。多職種連携と言いながら 目的(ゴール)の共有ではなく 手段としてそれぞれの都合から繋がろうとする現状をいかに変えていくか 一方的な講演だけでなく 参加者が主体的にディスカッションに加わり考え 明日からの活動に活かそうとする狙いです。1時間ほどの講演では 首を振りながら共感をアピールしてくれる受講者も多々あり 地域包括ケア時代の“語り部”として役割を果たすことができました。グループディスカッションでは 多職種がそれぞれの役割を分担して支えているだけでは いざというとき本来の支援ができないこと。患者の求めることを目的として共有して 互いの力を引き出し合うことなどを確認しました。課題解決型から目的達成型へ チームをいかにマネジメントするか 日頃の話し合いの持ち方にかかっていると思います。“してあげる”ことで完結するサービス提供者から 求められるものを把握してその実現に向けた 患者・家族をエンパワメントできる“相談者”として変わる 大きな原動力となると思います。このような話し合いが広がることを心から期待しています。

伊吹山がしっかり雪をかぶっています。

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