“やりたいことをやる” 住民に“やらせない”行政と住民のパートナーシップ~平成28年度ヘルスアップ推進員の養成研修~

   

3月8日(水)大阪府国民健康保険団体連合会主催による ヘルスアップ推進員・ステップアップ研修会のため 薬業年金会館に行ってきました。大阪府内において 住民主体の健康づくりに取り組んでいる摂津市や東大阪市また熊取町他市町から 住民グループの代表や行政関係者(保健師等)が数十名集まり それぞれの地域の活動状況の発表やKJ法を用いたグループディスカッションが行われました。私はその前段として「人のつながりと健康づくり」というテーマで 我が国における元気高齢者への期待と “食べて 排泄して 動く”ことができる限り 人々がつながって 自分らしく生きるための地域活動に関わることの大切さをお話しさせていただきました。住民代表と保健師とのペアによる報告は 行政からやらされていない住民の生き生きとした活動と その支援に心からやりがいを感じている保健師の 互いの信頼関係や楽しさが伝わって参りました。予定の時間をはるかにオーバーする熱弁ぶりは 私がこれまで講演等で申し上げてきた“元気高齢者こそが日本を支える”ということを実感させていただくことになり 大変心強く感じた次第です。

行政は住民の力を引き出すのが苦手です。ついつい “良かれ”の思いで してあげたり導いてしまいます。住民側からも 住民の気持ちを良く理解せず 自分たちの自主的な活動をかえって妨げる動きが少なくないことなど よく耳にします。行政と住民の地域を創るパートナーとしての関係作りこそ これからの最も重要な心構えであると このような保健師本来の姿が実践されている事例を見ると あらためて痛感します。

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