BOILED FROG SYNDROME(気づいて動かないと大変なことになる)~愛媛県地域包括ケアを考える会~
1月21日(土) 松山市総合コミュニティセンターにおいて 第3回目の愛媛県慢性期医療研究会が 愛媛県地域包括ケアを考える会に名前を改組して開催された。本会は 松山リハビリテーション病院の木戸保秀理事長のマネジメントのもとで設立され 南高井病院院長の西尾俊治先生が会長となり 県下のいわゆる療養病院はもとより 回復期や急性期病院の院長らが世話人となって 地域包括ケア時代を活き抜くために 人材育成とともに自ら考え行動していく原動力となることを目指して活動している。私は顧問という立場で加えていただいている。大学を辞職することで 愛媛県下での活動は縮小することにはなったが このような機会があることで 県下の状況を把握することができることは 大変ありがたい。特に 地域包括ケアへの体制作りが全面に出たことで この研究会はまさに私のライフワークを支える上でも大きな機会となっている。
特別公演は 楠山龍先生をお招きし 「病床大再編」~愛媛県地域医療構想下 生き残る医療機関条件~と題して 地域包括ケア時代の医療経営について お話しいただきました。薬剤師であり和歌山県中谷医科歯科病院の総務部長をされており さらにヒューマンプラニング(株)を立ち上げられ 県内の医療経営コンサルや全国での講演活動 さらに僧侶や予備自衛官の資格をお持ちで 幅広い活躍をされています。住民や地域から求められる医療を提供すること 生活に戻すこと(在宅復帰率) 効率化を推進し病院に投資すること かかりつけネットワークとつながるためのアウトリーチなどを強調されました。地域包括ケア病床は 多くの現状の急性期病院の方向であり 診療報酬に振り回されず 現状に安住することなく 自ら変化する大切さを伝えていただきました。
併せてシンポジウムを開催し テーマは「地域包括ケア時代を活き抜くために」で 県内の医療関係者による 地域包括ケア時代を どう受け止めどう取り組んでいくか システム構築や 多機関・多職種連携や 住民教育など 多角な視点からお話しいただきました。
この時代に 先を見て自ら変わっていかなければ その機関や地域は生き残れない。今こそ地域自らがピンチをチャンスに変える積極性が必要であることを確認しました。