“やりたいことは上手くいく”ファシリテーターを目指せ~和歌山ファーストレベル研修会~

   

8月19・20日(土・日)夏恒例の和歌山看護協会主催のファーストレベル研修会に行ってまいりました。もう何回目になるんでしょうか?少なくとも10年は経過したように思います。概ね師長から主任クラスの看護師さん約50名の参加で 日頃忙しく現場で走り回っている状況から一変して 座学中心の学習の場です。受講者は“聞かされている”人ではなく“自ら考える”方々ばかりです。当初から講義以外にケースメソッド的研修を取り入れ 今看護師さんが何を悩みどう取り組んでいるか 生きた教科書として 私自身多くを学ばせていただきました。3年前までは3日間でしたが 看護師さんのカリキュラムも急増し 現在は2日コースです。それでも私が関わらせていただいている研修会では 一番長い時間を確保していただき 和歌山看護協会には心から感謝しております。

自分の講演内容が 毎年バージョンアップしているかどうか 評価する上でも良い機会となっています。昨年の内容と比較して 新しく加わったもの 変わらないもの また消えた?もの等 振り返りながらの講義です。地域包括ケア時代の医療を変えるのは 看護師のアイデンティティーである“生活に軸足をおいた医療”を 多職種をマネジメントして実践することだと確信しています。“してあげる”から”エンパワメント“へ 今までしてきたことを改めるのではなく 目的実現に向けたベクトルに乗せて それを意識して取り組むことです。

受講後のレポートは 「一人ケースメソッド」です。それぞれ普段悩んでいる事例を どうするかではなく「何のために」 つまり手段や課題に振り回されないよう しっかり目的を確認して 目的達成型のスキルを醸成するためのものです。すべての事例にコメントをつけてお返しするのも恒例になっています。これらの事例はとても貴重で現場を支援する力になること間違いなし。まとめて本にしたいとずっと考えているんですが・・・近いうちに 頑張ります!!

これまで和歌山で10年余り言い続けたことが 今まさに“風が吹いて来た”と感じています。いよいよ看護師の本領発揮の時代です。やりたいことは上手く聞く!! これまでの500名余りの私の講義に参加していただいた看護師さんが やらされることなく 自らやりたいことの実現に向けて 現場で活躍してくれることを心から期待しています。今回もその思いで 熱く激しく2日間。3時間休憩なしの講義にも 皆さん笑顔で付き合ってくださって 私にとっても とても有意義な楽しい時間を過ごさせていただきました。

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