“あいくる”発信~行政と医師会と紀南病院ががっちり組んだ地域包括ケアシステム~
6月1日(金)18:30~、紀南地域在宅医療介護連携支援センター 通称“あいくる”の活動開始をみんなで祝う会が、当センターが設置された市立紀南病院のホールで開催されました。昨年の秋に、私が講演にうかがった折、須崎先生(紀南病院院長)が、「やりましょう!」宣言をされて、今日の日まで、医師会や行政としっかり連携して育んでこられました。関係者の皆様に心から敬意を表します。
当センターの主なスタッフは、熱い思いで一杯の、濱口医師(家庭医)、坂口看護師(副看護部長)、檜作コーディネーター(MSW)の3名で、院長をはじめ病院のスタッフや、医師会や行政他多職種の有志が集まった“いこら”の会らがバックアップする体制です。“あいくる”の名前の語源は「会いに来る」また「I am Crew.(同じ船に乗って目的に向かって漕ぐ)」と解説があり、センターポリシーや活動方針について紹介があった後、私の基調講演につなげていただきました。テーマは、『「地域包括ケア時代」元気高齢者を育成支援する医療・介護そして地域~入院前から退院支援~』とし、“あいくる”が、私たちがこれまで提唱してきた“多職種連携のプラットホーム”として、紀南の地域包括ケア時代を活き抜く原動力となることに、心からエールを追って参りました。地域の多機関・多職種や行政・病院スタッフなど100名を超える参加者があり、私の方へというか、未来の紀南が目指すイメージを見つめる熱い視線を感じながら、約80分熱弁させていただきました。
“いこら”の代表である谷口先生(紀南医師会)や、この体制づくりのそもそも仕掛人であり、日本医師会でも活躍されている、中村先生(三重県医師会常任理事)も駆けつけていただき、当地域の歴史的1ページを強く印象づける場となりました。今後、三重県はもとより全国にたいして、地域包括ケア推進のスタンダードモデルとして発信されると確信しています。そして、“あいくる”は“愛来る”でもあり、お互いを思いやる気持ちや地域愛など、いろんな愛が集まる場になることを期待しています。