「何をするか」から「何を目指すか」への転換~滋賀県基本構想審議会(第3回)開催~

   

5 月 29 日(火)13:30~15:30、県庁新館7階 大会議室において、第3回目となる“第4期滋賀県基本構想審議会(高橋啓子会長)”が開催されました。これまで概要説明や委員間の意見交換等を行ってきましたが、いよいよ今回は、次期基本構想の骨子案の検討に入りました。三日月知事の構想策定への強い思いをこれまでうかがってきましたので、私としても気合が入ります。この会議のためだけに日帰りで今回も参りました。少子高齢社会を課題ではなく背景として受け止めた、地域包括ケア時代を活き抜く、他県にはない本物の構想に、少しでも関われたらとワクワクしています。

三日月知事の審議会冒頭の挨拶で、滋賀県の健康寿命延伸の原因は、生活環境との関係が大きいことを強調されました。失業率が他県に比べ低いことが、喫煙率やメンタル面に影響していることなどを例に挙げられ、個々の努力も必要だが、それを促し推進する生活環境づくりが、何よりも大切であることを言われ、まさに“我が意を得たり”のスタートとなりました。目指す方向が明らかでない限り、政策は検討できないとの当会のコンセンサスから、目指す2030年の姿は、環境づくりから生き方へということで、基本理念を「人生100年時代 滋賀で幸せに生きる ~ つくる そだてる わかちあう ~と、知事自らが発信され、それに対して、委員から“幸せ”に指摘があり、“自分らしく”あるいは“共に”がいいのではとの、意見が出ました。“未来につながる豊かな自然の恵み⇒未来を支える多様な社会基盤⇒未来を拓く高い価値を生み出す産業⇒未来への希望に満ちた健やかな生き方”といった互いの連携によって、滋賀の未来を妄想・創造していこうという基本的な構想に、委員の皆さんのそれなりの理解は得られましたが、まだまだこれから・・・想像していた“シャンシャン”の会とは大きく異なった形で進んでいます。私のアジテート的発言(数回登場)は、やや会長の進行を困らせた感はありましたが、会そのものは極めてアクティブで、用意された2時間はあっという間でした。

厳しい現実を捉えながらも、モグラ叩き的課題解決に陥ることなく、滋賀の明るい将来をしっかりイメージした、県民総参加による実現の原動力となる“妄想”を抱いております。この構想が、私がこれまで全国で少なからず見てきた、県民に“してあげる”ことで“エンパワメント”を忘れ、数値目標の実現に終始しがちな構想から脱却したものとなることは間違いありません。「何をするか」から「何を目指すか」への転換が、県民全体の目指す共有イメージとして定着し、その実現に向けたベクトルに、それぞれが乗ることが当たり前になるような、そんな構想を目指すべく、微力ながら関わっていきたいと思いました。

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