これからの公的保険はどうなっていくのか?~北海道保険医会医療フォーラム~

   

10月6日(土曜日)午後3時から、札幌東急REIホテルにて、一般社団法人北海道保険医会主催の医療フォーラムが開催され、講師としてお招きいただきました。このところ毎週のように台風が週末を襲い、飛行機が飛んでくれるかどうか気をもんだのですが、無事に間に合うことができました。保険医会ということで対象は主に医療関係者ですが、行政や一般の方の参加もありました。当フォーラムのテーマには「ちょっと待ってください。本当に、地域医療構想は2025年に間に合いますか?地域医療の未来は守られるでしょうか?」と掲げられており、まさに私の出番といったところでしょうか!! 私の演題名は定番となりましたが、「地域包括ケア時代 元気高齢者を育む医療・介護そして地域」として、約90分間、以下の様な内容のお話させていただきました。

「高齢化の一方で“元気高齢者”の数も飛躍的に増えています。彼らの力を引き出せれば、高齢者が担い手となった新しい時代が見えてくるのです。地域包括ケア時代の真意は、「社会的弱者ケア重視ではなく、社会的弱者をできるだけ産み出さない、高齢者が地域の担い手として活躍できる地域づくりを目指すこと」であることを確認することが肝心です。そして医療関係者も大転換のチャンスと受け止め、元気高齢者を育成支援するベクトルを意識し、互いの力を引き出しあうことで、この時代を活き抜きましょう。』

診療報酬に一喜一憂する時代は終わり、地域包括ケアの真意を知ることで、将来を予測して診療報酬を逆に取りに行くことが求められています。医療を生活資源とするために、国民皆保険制度をいかに運用していくか、今後大きな話題となってくると思います。高齢化や医療の偏在化、道民性など、北海道の特性を踏まえた、地域自らの取組みに期待したいと思います。

 

今年、北海道にうかがうのは既に4回目です。親しくさせていただく方が増えていくことがうれしいです。今回も、保険医会の幹部の田辺先生や伊藤先生や立花先生らと、楽しく勝ち有意義な懇談ができました。健康日本21の講演関連でお会いした懐かしい方々にもお会いできました。

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